
at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC
愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の車いすバスケットボール男子決勝が10月23日、愛知国際アリーナで行われ、日本がイランを55-47で破り、金メダルを獲得した。予選リーグから6戦全勝。アジアの強豪を相手に、日本の堅守が光った。

苦しい展開も「ディフェンスの勝利」
序盤はイランの高さに苦しみ、日本は第1クオーターを7-12とリードされる展開に。それでも第2クオーターでは相手をわずか4得点に抑え、20-16と逆転して前半を折り返した。後半も一進一退の攻防が続いたが、最終第4クオーターで日本は24得点を挙げ、8点差で勝利をつかんだ。
「非常に苦しい試合だった。シュートがリングに嫌われて、なかなかオフェンスのリズムをつくれなかった」と振り返る京谷和幸ヘッドコーチ。それでも、選手たちには40分間守備を徹底するよう伝えていたという。「最後は我々のディフェンスの勝利」と胸を張った。実際、日本はイランの攻撃に対して高い位置からプレッシャーをかけ続け、相手のターンオーバーを24回誘発。最後まで守備の強度を落とさなかった。

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髙柗義伸が攻守でチームをけん引
苦しい試合展開の中、存在感を発揮したのが髙柗義伸だ。両チーム最多タイの16得点に加え、16リバウンドを記録。40分間フル出場し、攻守両面でチームを支えた。京谷HCは髙柗を「スタミナお化け」と評し、その走力とゴールへの積極的なアタックが、イランの高い守備ラインを下げることにつながったと評価した。髙柗自身は「若いチームで強豪国の韓国、イランに勝ち切れたことは、日本にとって大きな収穫」と語る。一方で、攻撃面には課題も感じている。「もっと簡単に得点できる場面を増やさないといけない」と、その視線はさらなる成長に向いていた。

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初代表・岩田晋作が示した新たな可能性
今大会では若い選手の台頭も目立った。その一人が22歳の岩田晋作だ。初めての大きな国際大会ながら、準々決勝のフィリピン戦では19得点を記録。持ち味のシュート力を発揮した。「初代表でここまで得点を取れるとは。肝っ玉が座っている」と京谷HCも高く評価する。岩田は「得点力をアピールできた」と手応えを語る一方、決勝で勝利を支えた先輩たちの守備力にも刺激を受けたといい、「ディフェンスでも戦える選手になっていきたい」と今後の目標を掲げた。

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京谷HCは今回、世界選手権からメンバーを5人入れ替えて臨んだ。若い選手たちが経験を積みながら、韓国、イランという強豪を撃破したことは、チームの底上げを示す結果となった。「ここがスタート。いいスタートを切れた」と京谷HC。2028年ロサンゼルスパラリンピックに向けて、日本代表の新たな可能性を示す大会となった。






