公開: 2026年10月24日 at 16時52分 — 更新: 2026年10月25日 at 6時46分

【車いすバスケ】日本は金メダルで閉幕。堅守でつかんだ勝利、若手の台頭に手応え

知り・知らせるポイントを100文字で

愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の車いすバスケットボール男子決勝、日本がイランを破り、2大会連続の金メダルを獲得。監督・選手の声と共に、今大会を振り返る。

Japan team group, OCTOBER 23, 2026 – Wheelchair Basketball : Men Finals Gold Medal Game between Japan – Islamic Republic of Iran during the Asian Para Games Aichi-Nagoya 2026
at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC

愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の車いすバスケットボール男子決勝が10月23日、愛知国際アリーナで行われ、日本がイランを55-47で破り、金メダルを獲得した。予選リーグから6戦全勝。アジアの強豪を相手に、日本の堅守が光った。

CHOKAI Renshi(JPN), OCTOBER 23, 2026 – Wheelchair Basketball : Men Finals Gold Medal Game between Japan – Islamic Republic of Iran during the Asian Para Games Aichi-Nagoya 2026 at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC

苦しい展開も「ディフェンスの勝利」

序盤はイランの高さに苦しみ、日本は第1クオーターを7-12とリードされる展開に。それでも第2クオーターでは相手をわずか4得点に抑え、20-16と逆転して前半を折り返した。後半も一進一退の攻防が続いたが、最終第4クオーターで日本は24得点を挙げ、8点差で勝利をつかんだ。

「非常に苦しい試合だった。シュートがリングに嫌われて、なかなかオフェンスのリズムをつくれなかった」と振り返る京谷和幸ヘッドコーチ。それでも、選手たちには40分間守備を徹底するよう伝えていたという。「最後は我々のディフェンスの勝利」と胸を張った。実際、日本はイランの攻撃に対して高い位置からプレッシャーをかけ続け、相手のターンオーバーを24回誘発。最後まで守備の強度を落とさなかった。

Japan team group, OCTOBER 23, 2026 – Wheelchair Basketball : Men Finals Gold Medal Game between Japan – Islamic Republic of Iran during the Asian Para Games Aichi-Nagoya 2026
at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC

髙柗義伸が攻守でチームをけん引

苦しい試合展開の中、存在感を発揮したのが髙柗義伸だ。両チーム最多タイの16得点に加え、16リバウンドを記録。40分間フル出場し、攻守両面でチームを支えた。京谷HCは髙柗を「スタミナお化け」と評し、その走力とゴールへの積極的なアタックが、イランの高い守備ラインを下げることにつながったと評価した。髙柗自身は「若いチームで強豪国の韓国、イランに勝ち切れたことは、日本にとって大きな収穫」と語る。一方で、攻撃面には課題も感じている。「もっと簡単に得点できる場面を増やさないといけない」と、その視線はさらなる成長に向いていた。

TAKAMATSU Yoshinobu(JPN), OCTOBER 23, 2026 – Wheelchair Basketball : Men Finals Gold Medal Game between Japan – Islamic Republic of Iran during the Asian Para Games Aichi-Nagoya 2026
at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC

初代表・岩田晋作が示した新たな可能性

今大会では若い選手の台頭も目立った。その一人が22歳の岩田晋作だ。初めての大きな国際大会ながら、準々決勝のフィリピン戦では19得点を記録。持ち味のシュート力を発揮した。「初代表でここまで得点を取れるとは。肝っ玉が座っている」と京谷HCも高く評価する。岩田は「得点力をアピールできた」と手応えを語る一方、決勝で勝利を支えた先輩たちの守備力にも刺激を受けたといい、「ディフェンスでも戦える選手になっていきたい」と今後の目標を掲げた。

IWATA Shinsaku (JPN), OCTOBER 20, 2026 – Wheelchair Basketball : Men QUARTERFINALS between Japan – Philippines during the Asian Para Games Aichi-Nagoya 2026
at Aichi International Arena in Aichi, Japan. ©AINAGOC

京谷HCは今回、世界選手権からメンバーを5人入れ替えて臨んだ。若い選手たちが経験を積みながら、韓国、イランという強豪を撃破したことは、チームの底上げを示す結果となった。「ここがスタート。いいスタートを切れた」と京谷HC。2028年ロサンゼルスパラリンピックに向けて、日本代表の新たな可能性を示す大会となった。

この記事にコメントを送る

記事の感想は info@paraphoto.org 宛にメールでお寄せください。

→ 記事の訂正はこちら(メールソフトが開きます)