関連カテゴリ: Natto King Cafe, RIO 2016, セレモニー, トライアスロン, 国際大会, 地域, 夏季競技, 横浜, 記者会見 — 公開: 2015年5月15日 at 4:21 AM — 更新: 2022年8月12日 at 9:42 PM

横浜大会初、パラトライアスリートの記者会見!

知り・知らせるポイントを100文字で

投稿はこちら(メールソフトが開きます)

記者会見に出席したパラトエリート選手とエリート男女
記者会見に出席したパラトエリート選手とエリート男女

 横浜・山下公園を舞台に行われる「世界トライアスロンシリーズ横浜大会」(ITU世界トライアスロン連合・横浜市などが主催)を前に、5月14日、横浜市内のホテルで記者会見が行われ、初めてパラトライアスリートが出席した。日本からは、木村潤平(PT1・ABCキュービック)、秦由加子(PT2・マーズフラッグ・稲毛インター)、海外からは、リッジ・シャボット(PT1・アメリカ)、マーク・バー(PT2・アメリカ)、エミリー・タップ(PT1・オーストラリア)の5名が出席した。

 アメリカのPT1(座位)、リッジ・シャボットはパラトライアスロンITUランキング1位。シドニーパラリンピック・車いすマラソンの銀メダリスト、ベテラン車いすランナーである。トライアスロンでは、2011年ハワイ・アイアンマンに出場し世界記録を樹立している。
「日本へは、車いすマラソン『大分国際車いすマラソン』で訪れたことがあるが、まさかトライアスロンでパラリンピックを目指す選手として再び来ることになるとは思っていなかった。体調も非常によく、楽しいレースになりそうです」

 同じくアメリカのPT2(大腿義足)のマーク・バーも、パラトライアスロンITUランキング1位。パラリンピック水泳出身の選手である。
「盛大な記者会見に列席できてうれしい。パラトライアスロンにこれだけ注目している記者会見ははじめてで、感謝しています。目標は今までの努力の成果を発揮し、スマートにレースに挑みたい。オフシーズンに練習を積み、体調は良好。ニューメキシコでのコンチネンタルレースで優勝したこともあり、成果を生かして、このレースに集中して行きたい」

 オーストラリアのPT1女子・エミリー・タップは、女子座位ではただ一人で出場する。
「体調が良好で、スイム・バイク・ラン、各種目力がついている。リオのパラリンピックは、陸上で参加するが、トライアスロンの国際大会には今後もたくさん出場していきたい。」とにこやかに話してくれた。

 日本からはPT1男子・木村潤平が出席。木村は、2004年アテネパラリンピックから水泳日本代表として3大会連続出場し、水泳とトライアスロン2種目での出場をめざしている。
「表彰台が、今回の目標です。また、世界ランク1位のリッジ選手といい勝負ができることも目標です。皆さんからみても楽しいと思っていただけるようなレースができたらと思います」

 PT2女子からは秦由加子が出席。秦はアジアパラリンピック競泳銀メダリスト、現在のパラトライアスロンの世界ランク9位になる。
「昨年の横浜で初めてパラトライアスロンに挑戦し、今年3月の初めて海外のレースに出場し、4位ということで、表彰台をのがした。今回は、表彰台を目指したい。自分の力はまだまだ。さらに上のほうへ行けると自分を信じる気持ちでいる。着実にこなしていくことで道が開けると思う。シカゴ、グランドファイナルへ必ず出場して、リオへのポイントを稼ぐことが目標です。ポイント期間の広島でのアジア大会も私にとって重要な大会です」

 会場から「日本人選手はパラリンピックが大きな目標となっているが、海外の選手はどうか。シーズンをどのように闘っているか?」という質問があった。

 ベテランのシャボットは、「もちろん、私たちにとってもリオが大事な大会。私は5回のパラリンピックに参加していて、この長年にわたっての競技人生になるとは思っていなかったが、やはり、パラリンピックは大事で、とくに南米の大会は経験がなくとても楽しみになっている」と答えてくれた。

 パラトライアスロンのレースは、5月16日(土)6時55分から、山下公園特設会場で行われる。トライアスロンは、オープンスイム・ロードバイク・マラソンの3つ順番に行い、タイムを競うタフなスポーツ。その最高峰のWTS世界トライアスロンシリーズでは、2009年より横浜大会が行われている。リオパラリンピックでの正式種目ときまり、2011年からはパラトライアスロンが開催され今年で5回目になる。
 パラトライアスロンのレースは、スプリントレースで、距離は、スイム750m、バイク20km、ラン5km。山下公園をスタートし、赤レンガ倉庫や県庁本前、みなとみらいなど、横浜の観光名所を中心に熱戦が繰り広げられる。

(写真:中村真人)

この記事にコメントする

記事の訂正はこちら(メールソフトが開きます)