Rio 2016, マラソン, リオパラリンピック, 陸上 — 2016年9月19日 at 8:57 AM

マラソン:岡村と堀越のメダル争いは岡村が勝利。ベテランの意地をみせる

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リオパラリンピック・競技最終日になる9月18日(現地時間)、コパカバーナ地区でマラソンが行われた。コパカバーナはブラジルで最も有名なビーチの一つ。選手たちは潮風香る美しい海岸沿いのコースを走り抜けた。

視覚障害クラスでは、女子の道下美里(39歳・三井住友海上)が銀メダル、男子の岡村正広(46歳・RUNWEB)が銅メダルを獲得した。

3位でフィニッシュし、ガッツポーズを見せる岡村 写真・中村"Manto"真人

3位でフィニッシュし、ガッツポーズを見せる岡村 写真・中村”Manto”真人

男子マラソンには他に、去年の世界選手権で3位に入った堀越信司(28歳・NTT西日本)や、リオパラリンピック1500メートルで6位に入った和田伸也(39歳・日本盲人マラソン協会)が出場した。

レースはスペインのグスタヴォ・ニエベスとアルベルト・スワレスラソ、モロッコのエルアミン・チェントウフが先頭集団でレースを引っ張り、堀越と岡村が追いかける展開に。グスタヴォがトップの1時間14分40秒で中間地点を通過すると、堀越はトップと2分9秒差の4位、岡村は2分10秒差の5位でレースを折り返した。和田は折り返し地点でトップと5分48秒の差が開いてしまった。

このままレースが終わると思われたが、30キロを過ぎた時点でそれまで首位を走っていたグスタヴォが途中棄権し、各選手が自動的に一つずつ順位を上げた。

堀切と岡村が3位、4位争いをしていたが、30キロ付近から岡村がペースを上げ、堀切を振り切ってそのまま3位でゴール。堀越が4位、和田が5位となった。

岡村と堀越の勝負は、ベテランの岡村が制した 写真・中村"Manto"真人

岡村と堀越の勝負は、ベテランの岡村が制した 写真・中村”Manto”真人

レース後岡村は「途中で沿道で応援してくれていた人たちから3位になったと教えてもらい、そこから粘りました。前回のロンドンパラリンピックは4位で悔しい思いをしたので、ゴールの瞬間はこの4年間の思い出が頭の中をかけめぐりました。歳もとってロンドン前のような練習量はできなかったですが、体のケアに時間をかけてきました。レースは気温が熱くなることはわかっていたのでペースを抑え目でいこうと思っていて、作戦通りの走りができたと思います」と今日のレースを振り返り、改めて念願のメダルを獲得した喜びをかみしめた。

一方堀越は、「カメラ回ってないですか?」と確認すると、悔しさからその場で泣き崩れるシーンもあった。「悔しくて今はよくわからないです。暑いレースになると思ったので、最初は抑えて、終盤になって前の人たちが落ちてくるのを待とうという作戦でした。自分のなかで何とかなるという甘い考えがありました」と今日のレースについて話した。

レース後、悔しそうな表情を見せる堀越 写真・中村"Manto"真人

レース後、悔しそうな表情を見せる堀越 写真・中村”Manto”真人

「走りきれたことは嬉しいけど、ある意味当たり前のことです。そんな低レベルなことを言ってはいけませんね」と改めて悔しさを滲ませた。

堀越はまだ若い選手。この悔しさを次の東京につなげてもらいたい。

ガイドとともに見事5位入賞を果たした和田 写真・中村"Manto"真人

ガイドとともに見事5位入賞を果たした和田 写真・中村”Manto”真人

和田は「入賞が目標だったので5位に入れて嬉しい。1500メートル、5000メートルの疲れも特にありませんでした」と、満足のいく走りになったことを語った。
和田の伴走者の中田崇志は「和田選手はよく体が動く状態に調整ができていました。ブラジルは応援の質が違いましたね。この暑さに見合う熱狂的な応援でした。次の東京はもっといい順位になるようこれからも練習していきたいです」と4年後を期待させるコメントを残した。