関連カテゴリ: RIO 2016, 観戦レポート, 陸上 — 公開: 2016年9月14日 at 12:05 AM — 更新: 2016年9月15日 at 3:05 AM

陸上:男子400M(T52)で佐藤友祈が銀メダル!

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レース後、ガッツポーズを見せるマーティンと悔しい表情を見せる佐藤 写真・三浦宏之
レース後、ガッツポーズを見せるマーティンと悔しい表情を見せる佐藤 写真・三浦宏之

9月13日(現地時間)、大会6日目のオリンピックスタジアムで、男子400メートル(車いすT52)決勝が行われ、佐藤友祈(27歳・WORLD-AC)が銀メダルを獲得した。
レースは序盤から佐藤とアメリカのレーモンド・マーティンが後続を大きく引き離しながらトップ争いを繰り広げた。

マーティンは18歳で出場した前回のロンドンパラリンピックで4つの金メダル(100メートル、200メートル、400メートル、800メートル)を獲得しているこの競技の王者だ。

佐藤は最後までマーティンを捉えることができず、58秒88の2位でゴールした。

「レーモンド選手に置いていかれてしまい、その後バックストレートで必死に追いかけ、捕らえかけましたが、その差が埋まらなく2着のゴールになり、非常に悔しく思います。ただ、今出せる最高のパフォーマンスを行っての銀メダル獲得だったので、次の東京パラリンピックに向けてまた準備していきたいと思います」
そう感想を話す佐藤は、前回ロンドンパラリンピックを見て競技を始めた瞬間からこのパラリンピックの舞台を目指していた。
「最高の舞台で走れたことを嬉しく思います。周りの支えや応援がなければこのような結果で終わることもできていなかったので、周りの人に感謝しながら日本に帰って報告したいです」と、悔しさを見せながらも、4年後を見据えていた。

400メートルT52表彰式でのメダリストたち。
400メートルT52表彰式でのメダリストたち。
日の丸を掲げる佐藤友祈 写真・三浦宏之
日の丸を掲げる佐藤友祈 写真・三浦宏之

佐藤は脊髄炎で21歳のときに両足が動かなくなり、4年前のロンドンパラリンピックをテレビで見てから競技を始めた。競技を始めて3年で出場した昨年の世界選手権で400メートル金メダル、1500メートル銅メダルを獲得した異例の経歴を持つ。

4年後も佐藤のライバルになるであろうアメリカのマーティンは、「この場に立てたことが幸せです。フィールドも暑く、観客の声援も熱かったので興奮しましたね」と、喜びを語った。

この種目に沖縄から出場した上与那原(うえよなばる)寛和(45歳・SMBC日興証券)は1分4秒72で6位だった。

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