関連カテゴリ: World Paratriathlon Series, イギリス, トライアスロン — 公開: 2013年9月17日 at 10:04 PM — 更新: 2021年8月31日 at 1:02 AM

パラトライアスロンへ219名がエントリー ~WTS世界トライアスロン選手権・最終戦パラトライアスロン(1)~

知り・知らせるポイントを100文字で

投稿はこちら(メールソフトが開きます)

TRI1で優勝したオーストラリアのビル・カーフィー選手のゴール

パラリンピックからちょうど1年になるロンドンで、WTS(世界トライアスロン選手権シリーズ)グランドファイナルが行なわれ、パラトライアスロンの部へ、過去最大の30カ国から219人の選手がエントリーした(前年は21カ国109人だった)。日本からも初の代表11名(組)が出場した。

レースは9月14日14時から。会場は、ロンドンオリンピック・トライアスロンと同じロンドン中心部のハイドパークで、サーペンタイン湖をスタート地点に公園内でスイム750km・バイク22.5km・ラン5kmの障害者のスプリントレースが行なわれた。

障害の可能性見つけるスポーツ

1410558799 他のパラリンピックスポーツ同様に、パラトライアスロンのレースも、障害の種類や重度などにより現在7つのクラスに別れている。現状のクラス分けにはまだ課題が多い。
今回、下肢に重い障害のあるTRI1~2と、膝下義足や上腕の障害および視覚障害によるTRI3~6の2部に別れて競技が行なわれた。また、それぞれのクラスでウェーブスタートした。

男子総合優勝は、TRI-1でオーストラリアのビル・カーフィー(Bill Chaffey)の01:01:35であった。続いて総合タイム2位は、オランダのTRI1、ジェッツ・プラット(Jetze Plat)の01:01:42。プラットはスイムを9分台で1位通過した。

TRI1は、最も障害が重いとされる、ハンドサイクル(バイク)、車いすレーサー(ラン)を使用するクラスであるが、それらの道具が不利となるスイムでの遅れを取り戻すことができ、総合優勝の可能性は高いことがわかった。総合タイム4位(01:02:44=Phil Hogg/イギリス)までがTRI1で占められている。
また、イギリスのTRI6-B(弱視)のデビット・エリス(David Ellis)が01:04:15で、タンデムのクラスが総合タイム5位となった。TRI3から6では、視覚障害が上位を占めた。

日本代表は、TRI5の古畑俊男が4位、惜しくもメダルを逃したが、ランラップではクラス2位と大健闘、古畑が世界に通用する選手であることを証明した。

TRI1の副島正純は、10位ながらも、専門種目のランではクラス3位の車いすランナー出身Schabortに継ぐ2位。パラリンピック・トップランナーの意地をみせた。 日本の障害者トライアスロンの初の遠征は、日本人選手の世界での位置と可能性を確かめる大会となった。

<以下、クラスごとの表彰者>

TRI1
1位 Chaffey, Bill (AUS) 01:01:35
2位 Plat, Jetze (NED) 01:01:42
3位 Schabort, Krige (USA) 01:01:51
★10位 Soejima, Masazumi(JPN)01:13:55

TRI2
1位 Bahier, Stephane (FRA) 01:12:21
2位 Molina, Daniel (ESP) 01:14:43
3位 Barr, Mark (USA) 01:15:40

TRI3
1位 Ferrarin, Michele (ITA) 01:16:19
2位 Judge, Steven (GBR) 01:16:54
3位 Kyle, David (USA) 01:20:09

TRI4
1位  Schulz, Martin (GER) 01:05:41
2位 Bourseaux, Yannick (FRA) 01:06:15
3位 Daniel, Stefan (CAN) 01:07:42

TRI5
1位 Emmerson, Matthew (GBR) 01:11:44
2位 Leroy, Stephane (FRA) 01:13:06
3位 Peasgood, George (GBR) 01:13:08

★4位 Furuhata, Toshio (JPN) 01:13:25

TRI6A
1位 Goodwin, Chris (GBR) 01:07:53
2位 Zakrevskyi, Vasyl (UKR) 01:10:54
3位 Ahmad, Haseeb (GBR) 01:14:17

TRI6B
1位 Ellis, David (GBR) 01:04:15
2位 Scheidies, Aaron (USA) 01:04:57
3位 Dawson, Iain (GBR) 01:07:44

※クラス分けに関する詳細以下JTUのページより「ITU競技規則(和訳)」をご確認ください。
※リザルトの詳細はこちらの公式リザルトをご確認ください。

この記事にコメントする

記事の訂正はこちら(メールソフトが開きます)