関連カテゴリ: DUBAI 2019 WPA, デイレポート, 夏季競技, 陸上 — 公開: 2019年11月12日 at 1:08 PM — 更新: 2020年2月7日 at 7:05 AM

中西麻耶、金メダル!鈴木徹も銅メダル。パラ出場枠2を獲得。ドバイ2019パラ陸上・DAY5

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11月11日(月)ドバイ2019パラ陸上5日目、女子走り幅跳びT64決勝で、中西麻耶(うちのう整形外科)が5m37cmをマークし、日本に2つ目の金メダルと東京パラ内定をもたらした。中西は試合開始後、今シーズンの自己ベストである5m10cmをマーク。記録を伸ばしつつ最後の6回目で5m37cmをマークしてトップに立った。

最終の6回目で5m37cmをマークした中西麻耶のロングジャンプ 写真・吉田直人

「一番スカッとする勝ち方だった。会場では調子の悪い雰囲気が流れていたが、周りの選手が思ったより出せていない中で、マイナスイメージは持たないようにしていた。
4ラウンド終わって5ラウンド目には風が止んだ。自分にチャンスが回ってきた!と思った。初めて金メダルをもらい、記録的には満足ではないが、嬉しい。いつか陽の当たることを目指していた」

自分のジャンプに喜ぶ中西麻耶 写真・吉田直人

中西を支える荒川大輔コーチも「中西は、スイッチをいれることができる選手。集中して競技ができる強みがある」と、ここぞという時に集中力を発揮する中西の強みを信頼していた。

鈴木徹(SMBC日興証券)は1m 92cmで男子走り高跳T64で位、銅メダルを獲得。男子走り高跳一筋でシドニーパラリンピック(2000年)から連続6大会連目となるパラリンピックへ歩みを進めた。 

義足のハイジャンプT64 鈴木徹 写真・安藤理智

トラック男子1500mT54、400m T54(車いす)

ベテランの樋口政幸(プーマジャパン)と鈴木朋樹(トヨタ自動車)が決勝進出したが、鈴木が8位、樋口が9位に終わった。
今大会800mは出場せず、東京パラリンピックに向けて1500m、5000m準備を始めた樋口だが「ふがいない走りを見せた。スタートが課題。何もできなかった」と話していたまた。体調を崩し復帰後のエンジンをかけ始めたレースだが「タイム自体は変わっていないが、厚くなっている」と感想を述べていた。優勝したプラワット・ワホーラム(WAHORAM Prawat/T54・タイ)は、樋口にも馴染みのあるライバルだが幅広い国から強い選手のエントリーが増えている。

男子1500mT54 写真・安藤理智

鈴木は今大会キャプテンとして挑み、競技では日本のエースとして、400m、800m、1500mとエントリーしている。今日は1500mと400m予選に出場した。
「1500mには自分のやりたいことを見直した。スタートができるようになり、ダニエルの後についていくことができた」と話した。

鈴木は明日(11月12日)男子400m T54決勝を残している。樋口は11月13日に男子5000m T54の予選ラウンドから決勝に出場する。
                           
                                                                  
DAY5・11/11(月)日本選手の結果



男子100mT12予選・準決勝
・山路竣哉 11.37 15位

男子1500mT54予選・決勝
・鈴木朋樹 予選 3:10.89(4位) 決勝 3:03.71 8位
・樋口政幸 予選 3:08.25(14位) 決勝 3:04.92 9位
・渡辺勝 予選 3:10.61
(12位)
男子走り幅跳びT47決勝
・芦田創 6.85 6位
・鈴木雄大 6.67 7位

女子100mT11予選・準決勝
・髙田千明 13.15 9位

女子100mT12準決勝
・澤田優蘭 12.50 8位

男子走り高跳びT64決勝
・鈴木徹 1.92=WR 3位 銅メダル
・成田緑夢 1.84 6位

女子400mT38決勝
・竹村明結美 1:09.98 5位
・高松佑圭 欠場

男子100mT64決勝
・井谷俊介 11.63 8位

女子走り幅跳びT64決勝
・中西麻耶 5.37 1位 金メダル 東京出場内定
・髙桑早生 5.04 6位

男子400mT54予選
・鈴木朋樹 49.28 4位 決勝進出
・西勇輝 15.18 21位

男子100mT52予選
・伊藤智也 17.35 3位 AR
・大矢勇気 17.49 4位 

11月12日の夜に行われた中西麻耶・女子走幅跳びT 64の表彰式 写真・安藤理智

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