関連カテゴリ: Tokyo 2020, デイレポート, トラック・フィールド, 取材者の視点, 国際大会, 夏季競技, 陸上 — 公開: 2021年9月2日 at 12:53 AM — 更新: 2021年9月3日 at 5:58 PM

マルクス・レームが跳んだ! 東京の夏。二刀流の村岡は6位入賞

知り・知らせるポイントを100文字で

投稿はこちら(メールソフトが開きます)

 東京パラリンピックの陸上競技、男子走り幅跳び(T64)の決勝が1日、オリンピックスタジアムで行われ、世界的ブレードジャンパーのマルクス・レーム(T64/ドイツ)が8m18をマークし、優勝。同種目でパラリンピック3連覇を果たした。

世界のブレードジャンパー、マルクス・レーム(ドイツ)が8m18の跳躍で優勝 写真・秋冨哲生

 レームは1回目の跳躍から8m越えの大ジャンプ。2位の選手に約80cmの差をつけるなど、圧倒的な強さを見せた。その後、ミスもあったが、5回目の跳躍で8m18をマーク。自身の持つ世界記録8m62、また、東京オリンピックの金メダリストの記録、8m41を超える跳躍は出なかった。

 女子100m(T54)の決勝に出場した村岡桃佳(トヨタ自動車)は16秒71で、6位入賞。予選よりもタイムを縮め、晴れやかな表情でレースを終えた。

写真・左から2番目。女子100m(T54)に出場した村岡桃佳(トヨタ自動車) 写真・秋冨哲生

 2019年春から陸上競技を始め、夏季・冬季パラリンピック出場の二刀流を志した村岡。「正直、大変なことも多く、苦しかった」とレース後は涙。「小さな頃に抱いた、陸上でパラリンピックに出たいという夢を達成できて、今は後悔はありません」と清々しい表情を見せた。

 北京2022年冬季パラリンピックへの意気込みを問われると、「あと数日は東京パラリンピックの余韻に浸りたいかな」と村岡。東京パラリンピックの舞台に立った喜びを噛み締めていた。

 男子100m(T54)の決勝に出場したレオ ペッカ・タハティ(フィンランド)は銀メダル。5大会連続の金メダルは叶わなかった。

レースを終えた村岡桃佳(トヨタ自動車) 写真・秋冨哲生
男子100m(T54)に出場したレオ ペッカ・タハティ(フィンランド) 写真・秋冨哲生
「車いすのウサイン・ボルト」の異名を持つ、レオ ペッカ・タハティ(フィンランド)。5大会連続の金は叶わなかった 写真・秋冨哲生
男子100m(T54)に出場した生馬知季(GROP SINCERITE WORLD-AC)は、決勝進出はならなかった 写真・秋冨哲生

(校正 望月芳子)

この記事にコメントする

記事の訂正はこちら(メールソフトが開きます)