ダウンヒル、スーパーGと高速系種目が終了した翌日3月7日、天候の変化を考慮してスーパーコンバインド(スーパーGとスラローム)が行われ、3日連続して北京のコースに向き合った。
前半の日程が終了した8日、アルペンの選手村で村岡桃佳と森井大輝のメダリスト記者会見が開催された。
日本チームは村岡が初日から3日連続で金メダル2、銀メダル1を獲得、先輩の森井も初日から2日間連続で銅メダル2を獲得。ともに難関と捉えながら向き合い手応えを得ていた。
日本のパラアルペンは、村岡、森井を筆頭にこれまで世界に誇る成績を残してきた。チェアスキーの性能には世界的に定評があり、現在多くの国の選手が日本製のマシンをベースにパラリンピックに出場している。
選手と一体となった道具づくりについては、WOWOWのドキュメンタリーで、森井とトヨタ自動車のチームの取り組みが動画で報じられ、日本のパラリンピックムーブメントのワンシーンとして紹介されている。
8日のメダリスト会見で、ーー子どもたちに魅力をどう伝えたいか?との質問に、村岡は、
「いろいろな障害でより高いレベルを目指しているところ、スピード感、迫力など、一度見てほしい」と。また、明日は国際女性デーだが、女子のチェアスキーへの参加にはハードルがあることを認識し、寂しさも感じている。スキーの面白さを感じてほしいと話していた。
森井は、「高速系種目では、まずはコースがすごいと思う。見る人に迫力を伝えると思う。そこをブラインドの声だけでゴールを目指したり、いろんな工夫でスキーをする姿は、感動してもらえるのではないか。何より、パラスキーがあったことで、最悪が最高に変わった!」と語った。
北京パラリンピックでのアルペンスキーは、2日間のオフを挟んで9日より競技を再開。技術系種目が始まる。女子大回転では、中国のライバルLiu Stongもこの種目を得意としており、村岡とホスト国の意地をかけた一騎討ちとなるだろう。
<参考>
WOWOW森井大輝 チェアスキー開発の軌跡
https://www.youtube.com/watch?v=8SU129Ka_DQ