リッチモンド(カナダ)で12日まで開催されていた2023車いすカーリング世界選手権。
北京パラリンピックチャンピオンで、前回大会(2021年10月・北京)でも優勝している中国が、開催国のカナダを5-2で制し、2連覇となった。
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写真・中村 Manto 真人
中国VSカナダ
カナダとの決勝は、最終エンドまで目が離せない、白熱したものとなった。
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第1エンドから、両チームともに的確なショットで相手のストーンをテイクアウト。このエンドのラストショット、中国のスキップ、ワン・ハイタオは、カナダのストーンを冷静にはじき出し1点を獲得する。
第2エンドのラストショットは、カナダのスキップ、ジョン・サーストンが1点を狙いにドローショットを狙うが外れてしまい、得点にならず。第3エンド以降は、1点を奪い合うゲームとなり、第5エンド終了時に2-2と同点となる。
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第6エンドの6投目。中国のサード、シュー・アイユチャンは、しっかりとしたショットで相手のストーンをテイクアウト。ハウスの中にはストーンがない状態に。カナダのスキップ、ジョン・サーストンが7投目でハウスの中にドローショットを決めるが、中国のスキップ、ワン・ハイタオがテイクアウト。このエンド、中国のラストショット、ドローを決めて1点を獲得、中国が逆転する。
第7エンドは、カナダが追いつくも逆転できず、3-2で最終エンドを迎える。
白熱の展開となった最終エンド、逆転のNO.1ストーンを狙いカナダのスキップ、ジョン・サーストンがラストショットを放つが、無情にもティには届かず中国が2点を獲得し、5-2で中国が優勝し幕を閉じた。
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写真・中村 Manto 真人
スウェーデンVSスコットランド
一方、銅メダルを争うゲームは、スウェーデンとスコットランドの戦いとなった。スウェーデンは第2エンドを終えて3-0でリードするが、第3エンドにスコットランドが3点を決めて同点に。
スコットランドは第4エンドにリードを広げ、最終的に7-4で勝利。スコットランドが銅メダルを獲得した。
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日本は2勝9敗
今回15年ぶりの出場となった日本は、2勝9敗で予選敗退となった。
予選初日は、チェコ、そしてエクストラエンドまで持ち込んだイタリアには勝利した。中国に2-7、カナダには4-7と敗れたものの善戦。
順位は12位(最下位)となり、来年は再び世界選手権B(世界選手権の予選)からの挑戦となる。
しかし、ミックス車いすカーリング日本代表は今回の経験を決して無駄にしないだろう。課題を克服し、来年の世界選手権Bに向けて新たなスタートを切った。
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2023世界混合ダブルス車いすカーリング選手権
一方、同時開催の2023世界混合ダブルス車いすカーリング選手権は、ラトビアが優勝した。
ラトビアは、第4エンドまで5-1でリード、対するアメリカは第8エンドで同点に追いつきエクストラエンドまでもつれたが、ラトビアが3つのストーンをカバーして11-8で初優勝した。
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写真・中村 Manto 真人
ダブルス日本代表は、1勝7敗で予選Bグループ7位で終えた。初戦のスウェーデン戦では12-2と善戦したが、その後勝利はなかった。しかし、一つの勝利は、次のステップに繋がる糧となるに違いない。
2023 World Wheelchair Curling Championship Final Video Clip
https://www.youtube.com/watch?v=FmLtLbwA1Io
(編集・校正 久下真以子、佐々木延江)