神戸2024パラ陸上世界選手権・8日目の5月24日、槍投げF46(上肢障害)の決勝。キューバのGuillermo VARONA GONZALESが65.16mで優勝した。
5投目が終わった時点で2位につけたVARONA GONZALESは、6投目大会記録となる65.16mの投てきを行いトップに躍り出た。最終投てき者のDinesh Priyantha HERATH MUDIYANSELAGE(SRI)がその記録に届かなかったため、金メダルが確定。今大会参加の第一目標としていたパリパラリンピック参加を確実なものにした。
障害は生まれつきだというVARONA GONZALESは2012年からパラ陸上を始めた。小さい頃は野球をしていたが、自身の体格的に投げる競技が合っていると陸上へ。「良いスタッフに支えられて日々努力していることと、健常者の選手たちと日々一緒に練習していることが良いと考えている」と昨年のパラ陸上世界選手権(パリ2023)7位から金メダルへと飛躍した理由を語った。
山﨑晃裕5位、高橋峻也6位、白砂匠庸8位
日本からは、山﨑晃裕(順天堂大学職員)、高橋峻也(トヨタ自動車)、白砂匠庸(あいおいニッセイ同和損保)の3選手が出場した。白砂はシーズンベスト54.22mを投げたものの上位8人が残る決勝に進むことはできなかった。
山﨑は61.02m、高橋は59.81mと最終投てきでシーズンベストを出したものの自己ベストには届かず、それぞれ6位、7位にとどまった。
※銀メダルだったDinesh Priyantha HERATH MUDIYANSELAGE(SRI)がF46クラス不適合ノーエントリーになったため、銀メダル以下の順位が繰り上がった。最終結果は、山崎5位、高橋6位、白砂8位となった。
(取材)佐々木延江 (校正)地主光太郎