神戸2024パラ陸上世界選手権・8日目 5/24。女子800m T34(脳性まひ/車いす)は英国の”ハリケーン”ハナ・コックロフトが、自身の大会記録(ドバイ2019で樹立)を5.52上回る1:52.79で世界選手権5連勝を決めた。2位には中国のLAN Hanyuが自身のアジア記録を更新して2:04.99で100mに続き銀メダルを獲得した。3位は同じく中国のLIU Panpan。日本の小野寺萌恵は5位、吉田彩乃は7位、北浦春香は8位だった。
中国の16歳、世界選手権初出場のLANは「相手(コックロフト)が強いのは分かっているので、2位を死守する走りを考えた。パフォーマンスには満足している」と語り、アジア新について「すごい」と喜んだ。
11歳の時に学校の先生の勧めで陸上を始めた彼女、100m、800mでの銀メダルには「ともかく嬉しい、本当に嬉しい」と少しはにかみながら答えた。週に5度、1回4時間ほどの練習は「大好き」と答えた彼女。パリへは「今と同じか、さらによいタイムを。そして、もう少しリラックスして、もう少し弾けたい」と期待を語った。
今回は、絶対的女王、イギリスのハナ・コックロフトに11.8と大きな差をつけられたが、「次のレベル、金メダルが取れるレベルを目指す」というLAN。パリでの飛躍に注目したい。
(編集・佐々木延江)