パリ2024パラリンピック水泳は初日8月29日、男子400m自由形S9でフランスの22歳ディディエ・ウーゴが競技初日、第1試合目から母国に金メダルをもたらし、ラ・デファンス・アリーナの大観衆の前にオリンピックの盛り上がりを呼び戻した。ウーゴは東京大会2位・イタリアのシモーネ・バルラームを追い詰め、世界記録を持つオーストラリアのホール・ブレンデンを3位に追いやった。
このレースで、日本の最年少15歳・川渕大耀は初めてのパラリンピックに出場、ブレンデンを目標に国際大会で力をつけきたが7位と決勝進出は果たしたしたものの自分自身の力が出しきれずに終わったことを悔やんだ。
日本の金メダル第1号は、鈴木孝幸!
男子50m平泳ぎSB3で、北京2008パラリンピックでの自身の世界記録(48.98)を16年ぶりに破る48.04の自己ベストを叩き出し優勝した。
「平泳ぎにはすごくいろんな取り組みをしてきた。その積み重ねが最後の最後にタイムに現れた」と、決勝後に感想を語った。パリ郊外のアミアンでの合宿では48秒06も出し、自信を持って臨めたレースで思い描いた通りの展開ができた。
鈴木は、この後、100m(8月30日)、200mの自由形(9月3日)、50m自由形(9月6日)に出場する予定だ。
また、東京大会でアスリート評議会委員に選出され、パリ大会での再選を目指している。6大会連続出場した鈴木は、数々の功績とチームの要としての役割で支えると同時に、アスリート委員としての3年間はパラリンピックのクラス分けの改善に関心を傾け、国内に拠点を儲けることなどにも貢献してきた。立候補者は26名で日本からは鈴木一人である。ぜひ再選を果たしてほしい。
(校正・中村和彦、そうとめよしえ)