パノラマ(カナダ)で開催されている、IPCアルペンスキー世界選手権で、3月4日(現地時間)、最初の種目であるダウンヒル(滑降)が行なわれ、日本チームからは、女子シッティングの村岡桃佳が2位、男子シッティングの森井大輝が3位となり、それぞれ銀メダルと銅メダルを獲得した。
天候は晴れ。放射冷却現象によって気温が下がり、北斜面のコースは硬く仕上がっていた。2日間のトレーニングを通して、選手たちが組み立ててきた戦略を実践する、最高の舞台が整っている。
以下、二人のコメント。
村岡桃佳選手
「2本のトレーニングランを通して取り組んできたことをふまえて、一番良い滑りができたと思います。2日連続で失敗していた急斜面への飛び込みの部分も、今日はインスペクションのときから注意して見ていて、レースではうまく滑ることができました。とても良いレースができたと思っています」
森井大輝選手
「攻めきることができたレースだったと思います。ダウンヒルは、ところどころで抑えてしまったりして、自分の思った滑りができないことも多いのですが、今日は思う存分に攻めることができたので、順位は関係なくすごく気持ちのいいレースでした。明日は得意種目のスーパーGがあり、さらにはジャイアントスラロームも控えているので、その中でぜひ一度は1位をとりたいと思います」
パラアルペンスキーの今シーズン最大の目標であり、2年に1度開催されている、IPC(国際パラリンピック委員会)アルペンスキー世界選手権は、3月4日から10日まで6日間の日程で開催され、日本からは3人のパラリンピック・メダリストを含む8名が出場している。
昨年3月、ソチ・パラリンピックで、金3・銀1・銅1のメダルを獲得した日本。2018年ピョンチャン・パラリンピック(韓国)にむけ、チーム一丸となって取り組んでいる。
現地からのデイレポートは、パラリンピック金メダリストの大日方邦子氏と、ともに選手の活動を支える、広報担当・堀切功氏が配信する公式レポートをもとに作成していきます。
【競技結果】
《女子シッティング》
2位 村岡桃佳(正智深谷高等学校) +2.66秒
《男子スタンディング》
11位 三澤 拓(キッセイ薬品工業) +7.55秒
失格 小池岳太(JTBコミュニケーションズ)
《男子シッティング》
3位 森井大輝(トヨタ自動車) +1.20秒
7位 狩野 亮(マルハン) +2.78秒
9位 鈴木猛史(駿河台大学) +3.81秒
途中棄権 夏目堅司(ジャパンライフ)
【今後の競技日程】
3月5日 スーパーG(スーパー大回転)
3月6日 予備日
3月7日 スーパーコンビ(スーパー複合)
3月8日 ジャイアントスラローム(大回転)
3月9日 予備日
3月10日 スラローム(回転)