7月14日、グラスゴー(イギリス・スコットランド地方)トルクロス国際水泳センターで行われているIPC世界水泳選手権は2日目を迎えた。競技は、午前10時すぎから予選が始まり、決勝は夕方の6時すぎからとなっている。決勝に残るのは8名までとなる。今日1日で5つの世界記録が更新された。日本からは8種目に9名がエントリーし、4人が決勝に進んだ。
100メートル平泳ぎSB7は、コロンビアの16歳、SERRANO ZARATE Carlosがワールドレコードを樹立して優勝。日本の中村智太郎(先天性両上肢欠損・パルポート彩の台)は予選、決勝ともに7位(決勝タイム 1.25.31)におわった。中村は、この種目のロンドン銀メダリスト、アジアレコード保持者であり、グラスゴーでもこの種目のみに賭けていた。
「予選では、周囲を見る余裕があり、落ち着いていた。決勝ではもっといけるだろうと思っていたが、会場の雰囲気に飲まれてしまった」と中村は話してくれた。ロンドン後、一時は引退を考えていた中村だが、この3年で課題もみつけ、あらためて、リオ出場へ向かう決意を固めていた。
試合前にインタビューした、マルチパラアスリート、ルディ・ガルシア-トルソンも中村と一緒にこのレースに挑んでいた。6位だった。
男子100メートル自由形S9
男子100メートル自由形S9、キャプテン・山田拓朗(先天性左前腕亡失・NTTドコモ)は男子100メートル自由形S9を4位に終えた。
「予選より本戦はタイムは良かったが、もう少しあげたかった。今回の結果は思うようにいかなかった。50メートル自由形が自分のメイン種目であり今日のレースの反省点を改善し短い距離でトップスピードを出せるように持っていけるよう挑みたい。
これからもっとリオに向けて新しい選手が出て来るとおもう。今回も新人選手は少し出てきているが、自分をしっかりしていきたい」と山田は話してくれた。
(インタビュー・榎村真弓)
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