アルペンスキー, 冬季競技 — 2016年3月6日 at 4:52 AM

シーズン最終戦終了!森井大輝が総合優勝!

パラアルペン日本代表、今回の遠征メンバー 写真:堀切功

パラアルペン日本代表、今回の遠征メンバー 写真:堀切功

アスペン(アメリカ・コロラド州)で開催中のIPCアルペンスキー・ワールドカップ最終戦。3月4日、大会最終日は、スーパーG(スーパー大回転)2戦目が行なわれた。
難度の高い旗門設定に苦しめられる選手が多い中、村岡選手は果敢な滑りを見せ、この種目で2戦連続の3位。そして、昨日は表彰台を逃した狩野亮選手も、いくつかミスはあったもののフィニッシュまで持ちこたえ、3位に食い下がった。

スーパーG女子座位3位の村岡桃佳選手 写真:堀切功

スーパーG女子座位3位の村岡桃佳選手 写真:堀切功

スーパーG男子座位3位の狩野亮選手 写真:堀切功

スーパーG男子座位3位の狩野亮選手 写真:堀切功

2015/2016シーズンのワールドカップは、これで全日程が幕を閉じた。レース終了後には、スーパーGの種目別表彰と全種目総合表彰が行なわれ、村岡選手が女子座位でそれぞれ2位と3位を獲得。そして男子座位では、森井大輝選手が総合優勝のクリスタルトロフィーを手にした。

2015/2016男子座位総合優勝の森井大輝選手 写真:堀切功

2015/2016男子座位総合優勝の森井大輝選手 写真:堀切功

今日のスーパーGで3位、種目別2位、ワールドカップ総合3位の村岡桃佳
「コースセットが非常に厳しく、インスペクションで確認したラインどりに、スタート直前に修正指示が入るほどで、私にとっては本当に難しいレースでした。結果的に3位でしたが、やっぱり勝ちたかったですね。2位の選手と0.5秒差だったので、どうしても悔しさが残ります。それでも3位になれたのはすごくうれしいですし、また来年もっと頑張ろうと思えたので、自分にとって今後の糧になると思っています」

今日のスーパーGで3位になった狩野亮
「すごくテクニカルなセットが立てられて、挑戦しなければならないレースでした。結果的に、うまくこなせなかった部分が2カ所ぐらいあって、だからこそそれ以外はガンガン攻めていったつもりです。しかし、1位とのタイム差が大きかったので、あのミスの重大さを実感させられました。今シーズンは、チェアスキーのセッティングやスキー技術など、自分の中でもさまざまな挑戦をしてきたのですが、まだまだ自分が思い描いていたレベルにまでは達していません。その中でも、なんとかレースを戦い、シーズン後半には調子を上げてこれたのは収穫だったと思います」

男子座位の総合優勝を勝ち取った森井大輝
「本当に長いシーズンでした。序盤にスラロームで波に乗れたことが、すごくうれしいです。松井貞彦元監督に「苦手種目を作るな」と言われ続けてきたのですが、その頃はスラロームが苦手で、それをなんとか克服しようと努力してきた結果だと思います。種目別タイトルが獲れるまでになれたことは自分でも信じられない気持ちですが、でも少しは成長できたのかなと感じています。それも、たくさんの皆さんに支えていただいたおかげだと思っているので、日本に帰ってお礼を言いたいですね」

大日方邦子パラアルペンチームGM
「今大会は5人の選手が表彰台に立てたので、これは大きな成果だと感じています。その一方で、世界のレベルが上がってきているという印象をあらためて強く持ちました。日本チームとしての課題はたくさんありますが、ひとつは高速系のトレーニング。そしてもうひとつは、チェアスキーなどの用具をどうしていくかということです。その他、いろいろな新しい取り組みをすでに行なっており、とくに体力強化や栄養指導など、医科学的なアプローチを採り入れてきました。その効果を検証し、さらに良い結果に結びつけるためにはどうすればよいのかを考えていきたいですね。今の日本チームは、本当にたくさんの人からの協力や応援に支えられています。そのことは、選手も現場スタッフもよく理解しています。そういった支援に対する感謝の気持ちと責任をつねに感じながら、2018年ピョンチャン・パラリンピックに向けて精一杯の努力を、チーム一丸となってやっていきます。そして、そのことを通じてスポーツの価値やパラリンピックの魅力を伝えていけるように、チーム一同がんばっていきたいですね」

【日本選手成績】

《女子座位》
3位 村岡桃佳(早稲田大学)

《男子立位》
8位 三澤 拓(SMBC日興証券)

《男子座位》
3位 狩野 亮(マルハン)
6位 鈴木猛史(KYB)
途中棄権 森井大輝(トヨタ自動車)
途中棄権 夏目堅司(ジャパンライフ)

記事=日本障害者スキー連盟
写真=堀切 功/日本障害者スキー連盟