関連カテゴリ: LONDON 2019 WPS, イギリス, デイレポート, 地域, 夏季競技, 水泳 — 公開: 2019年9月13日 at 6:21 AM — 更新: 2021年5月28日 at 10:37 PM

男子200m個人メドレーで木村が銀・東京2020出場枠1獲得。女子100m平泳ぎで辻内が銅メダル! 〜London2019パラ水泳世界選手権 DAY4〜

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9月12日20時7分(現地時間)、ロンドンで開催されている「London 2019 World Para Swimming Allianz Championships(パラ水泳世界選手権)」4日目。男子200m個人メドレーSM11(全盲クラス)の木村敬一(東京ガス)が2分26秒58で銀メダルを獲得し東京2020に向け出場枠1を獲得した。(この大会で日本の出場枠は金メダル1と銀メダル2で合計3となった。)
予選で木村は富田宇宙(日体大大学院)に順位を譲ったが決勝では本領を発揮した。決勝序盤のバタフライは1位(28秒96)で折り返し、背泳ぎで3位まで下げるが平泳ぎ、クロールと上げていった。1位オランダのDORSMAN Rogerは2分22秒02の圧勝タイムで世界新記録を更新した。

KIMURA Keiichi (JPN) Men's 200m Individual Medley SM11 / Final Silver Medal / London 2019 World Para Swimming
男子 200m 個人メドレーSM11 決勝にのぞむ木村敬一(東京ガス) 写真・安藤理智

「(出場枠確保で)ようやく日本代表としての役割を果たせた。予選ではバタフライと自由形をしっかり上げていきたいと話しましたが、バタフライは狙い通り、自分の感覚と泳ぎもあってました。しんどかったが思っていた以上に体が粘ってくれた。200mでの26秒台は自信になった」と木村は試合後の感想を語った。初日は50m自由形4位、3日目は100m平泳ぎ3位・銅メダル、4日目の今日は銀メダルを獲得した木村、一つずつ順位を上げていくことになるかもしれない。

富田は、予選での自己ベスト(2分29秒33)を超えられず、ウクライナの選手に順位を譲り4位に終わった。

TOMITA Uchu (JPN) Men's 200m Individual Medley SM11 / Final / London 2019 World Para Swimming
男子200m個人メドレーで惜しくも4位となった富田宇宙の泳ぎ。次の100バタフライ、400m自由形でしっかり結果を残したい 写真・安藤理智

「決勝では背泳ぎから平泳ぎに切り替えるターン時の切り出しの角度がうまくいかず斜めに行ってしまった。しかし世界にはもっと速いベストタイム持っている選手はいますし今回(銅メダルが)取れたとしてもラッキーでしかない。自分は100mバタフライと400m自由形がメインなので、これから、そこでしっかりと結果を残したい」とレース後の感想を話していた。

辻内彩野が女子100m平泳ぎSB13で銅メダル!

TSUJIUCHI Ayano (JPN) Women's 100m Breaststroke SB13 / Bronze Medal / London 2019 World Para Swimming
女子 100m 平泳ぎ SB13で銀メダルを獲得した辻内彩野の表彰 写真・安藤理智

予選を僅差の4位でゴールした辻内彩野(三菱商事)「平泳ぎは後半さらにタイムを上げていきたい」と挑み、その通りになった。
「(昨夜金メダルを獲得した)山口くんに聞いたら、予選は腰が下がっていたのでフラットに泳ぐといい、とアドバイスをくれました。ターンの後のけのびで横に視線を送ったら、たくさん選手が見えたので上げないとまずいと泳ぎました。本来取れるべき種目で取れず、悔しさをぶつけて取れたメダルで、100点満点の嬉しさです」と満面の笑顔で冷静な分析を話してくれた。

MIX 4×100m 自由形リレーS14

ロシア、香港、オーストラリア、日本、ブラジル、イギリスの6カ国から知的障害のある男女2名ずつの選手が参加して4×100m自由形リレーが開催された。日本はエントリータイム4分1秒18でのぞみ、4分01秒01と記録を縮めたが順位は6位だった。

KITANO Amisa (JPN) Mixed 4x100m Freestyle Relay S14 / London 2019 World Para Swimming
Mixed 4x100m 自由形S14 第3泳者を務めた北野安美紗 写真・安藤理智

第3泳者を務めた北野安美紗は「最後の15メートルがしんどかったが、最後まで足を止めずにキックできた。負けてしまったけれども日本記録を更新した」と話した。

リオパラリンピック銅メダリストの中島啓智は第4泳者を務めた。「日本新記録でしたが、世界的にみて遅い。第4泳者としてレースをカバーできず心残り。自分も含めて全力を発揮したが、もっと個々の力を上げて世界と戦えるようにしていく必要がある」と話していた。


<DAY4・日本代表の結果>

女子100m平泳ぎ S13
辻内 彩野(三菱商事)

予選:1分21秒84
決勝:1分19秒85 銅メダル

男子200m個人メドレー SM11
・木村敬一(東京ガス)
予選:2分32秒62 3位
決勝:2分26秒58 銀メダル
・富田宇宙(日本体育大学大学院)
予選:2分29秒33 3位 PV
決勝:2分30秒17 4位

Mixed 4×100リレー S14
順位:6位 タイム4:01.01
東海林大(三菱商事):(5位)54.84
芹沢美希香(宮前ドルフィン):(6位)2:02.38
北野安美紗(ルネサンス登美ヶ丘):(6位)3:06.75
中島啓智(あいおいニッセイ同和損保):(6位)4:01.01

<参考>
公式情報(IPCスイミング)
https://www.paralympic.org/london-2019

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