関連カテゴリ: 2020東京テストイベント, Tokyo 2020, バドミントン, 国際大会, 夏季競技 — 公開: 2019年11月16日 at 12:59 PM — 更新: 2021年9月18日 at 10:56 PM

ヒューリック ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会 2019 予選リーグ

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WS WH 1 - Group A 里見 紗李奈 ザンジン(中国) にフルセット勝利
里見 紗李奈(車椅子クラス WH1)の初戦 ザン ジン(中国)にフルセットで勝利した瞬間

ヒューリック ダイハツ JAPAN パラバドミントン国際大会 2019(11月13~17日、日本 東京)が東京パラリンピックのテストイベントとして国立代々木競技場第一体育館で開催されている。参加国35ヶ国、219名(日本選手33名;強化指定選手26名、次世代アスリート7名含む)の選手が参加し熱戦を繰り広げている。予選リーグの公式入場者数は、13日1848名、14日2,515名、渋谷区の小学校・保育園などが招待されて熱心に応援する様子が見受けられた。

里見紗李奈 車椅子クラス WH1

里見 紗李奈(車椅子クラス WH1 NTT都市開発株式会社)
里見 紗李奈(車椅子クラス WH1 NTT都市開発株式会社)

ザン ジン(中国)との初戦、21-15 17-21 21-17と「ファイナルゲームまでもつれたが勝ちきれたことがよかった。」と語った里見。相手の高いクリアを照明で見失いどうしようか迷った時もあったが、応援の声が近くに聞こえたり、応援している人をみてホッとしたりしながら乗り切り勝つことが出来た。ユカ チョーキュウ(カナダ)との第3戦は初戦の反省を踏まえ、楽な気持ちで試合に入れるように心がけた。初戦は試合中表情がかなり硬かった里見だったが、第3戦ではコーチからの声かけに笑顔も見せる場面も見られた。これはひたすら練習に取り組んだことによって得た自信がもたらした結果である。明日の決勝トーナメントはシングルス2試合、ダブルス1試合合わせて3試合しかもレベルの高い試合をこなす初めての経験となるが、今大会の金メダル獲得が東京パラの金メダルに近づくと信じて頑張っていく。

山崎 悠麻 車椅子クラス WH2

山崎 悠麻 (車椅子クラス WH2 NTT都市開発株式会社)
山崎 悠麻 (車椅子クラス WH2 NTT都市開発株式会社)

スイス世界選手権での体調不良から1ヶ月半休みをとった山崎。会場に来るまで何も食べれないほど緊張していたようだ。プレー感覚は戻りつつあるが車椅子の漕ぎ出しが遅いなどベストな状態とは言い難い。そんな中で山崎が入ったグループBは、中国・タイ・ペルーとい強豪選手が揃っていたが、3戦全勝で予選リーグを終えることができた。初戦のアムノイ ウェドヴィタはアイルランド国際大会で負けた相手だったがコーチからの気持ちを切り替えてやれば良いと言われ、落ち着いて試合に臨み勝利した。明日の試合は正直ドキドキしているが、相手は誰が来ても頑張るつもりだ。

 

里見紗李奈 ・山崎 悠麻 (車椅子クラス WH1 – WH2)

里見紗李奈 ・山崎 悠麻 (車椅子クラス WH1 - WH2)
里見紗李奈 ・山崎悠麻 (車椅子クラス WH1 – WH2)

初戦のシィー ティンティン /ザン ジン(中国)は出場するかどうかが直近まで分からなかった相手。試合中も強い相手に里見山崎ペアの強みであるローテーションを出すことが難しかったが、しっかり勝つことができた。

試合中お互いに「ありがとう」「ナイス」とお互いに声かけしたり、笑顔を見せあったり、手をタッチする二人。明日も息のあったペアワークを見せることだろう。

鈴木亜弥子 立位上肢障がいクラス SU5

鈴木亜弥子 立位上肢障がいクラス SU5
鈴木亜弥子 (立位上肢障がいクラス SU5 株式会社七十七銀行)


第3戦ワインイング ラハユ(インドネシア)との試合では、課題であるフットワークについて練習した通りの足運びが出来ているか試し8割がた出来ていたのを確認した。ライバルであるヤン チウシャ(中国)は後ろ後ろ前と動かして、相手の嫌なところをついてくるので、フットワークに対する意識が今日のように実践するのは難しいと予想されるが、日本開催の今大会、決勝に進んで勝った姿を見せたいという強い想いを叶えるべく粘りつよく球を取り続けると語った。

テストイベントである今大会。ここで試合ができるのは嬉しいと話す選手が多い。トイレも綺麗で車椅子用のシャワールームも完備されてアクセシブルだと感じている。メインコートは風も床の滑りも気にならないようだが、会場両翼に作られたサブコートが光もきつく床も滑りやすい上、サイドによってシャトルの飛び幅が変わるため、選手が試合中に試行錯誤していた。予選リーグ3日で大分慣れてきたようだが、来年の本番に向け今回の経験を活かしカイゼンされることを願う。

(編集・校正  ○○○○)

 

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