ホストシティ, 夏季競技, 東京, 車いすラグビー — 2020年2月16日 at 1:54 PM

羽賀理之、”副キャプテン”として目指すパラリンピックへの誓い~車いすラグビー・日本代表強化合宿

2月10日から16日にかけて味の素ナショナルトレーニングセンター(東京)で行われている「車いすラグビー日本代表強化合宿」。14日にはメディア公開が行われ、選手16人が実戦形式の練習を行った。
3月にテストイベントとして開催される「ジャパンパラ車いすラグビー競技大会」、そして東京パラリンピックの日本代表争いに向け、いかに自分をアピールできるのか。選手たちにとって重要な位置づけの合宿となっている。

羽賀理之が肩越しにシャープな視線を向けている写真

羽賀理之(AXE/2.0)。「副キャプテンになったことで周りを見るようになった」 

コートを駆け回る「ハードワーク」の鏡

日本代表に去年の夏に新設された「副キャプテン」のポジションを任されているのは、羽賀理之(2.0/AXE)。銅メダルを獲得したリオデジャネイロパラリンピックに出場し、2018年の世界選手権でも金メダルに貢献。キャプテンの池透暢(3.0/Freedom)いわく「おとなしいけど雰囲気を一瞬で変えられる面白さを持っている選手」で、精神的支柱としても期待される存在だ。

キャプテンの池透暢と羽賀のプレー。実戦形式の練習で

合宿での実戦形式の練習。キャプテンの池透暢(3.0/Freedom、右)と羽賀

羽賀の持ち味はハードワーク。この日も縦横無尽にコートを駆け回り、池のプレスを交わしてトライしたシーンでは、ベンチから「ナイス、マッサ!!(マッサ=羽賀のニックネーム)」という声が飛び交っていた。

体力が自慢の羽賀。「人生でほとんど風邪をひいたことがありません」

そんなハードワークを支えているのは、去年から一回り大きくした体。これまでのウエイトトレーニングに加え、加圧トレーニングや栄養士による食事サポートにより、6~7kg体重を増やした。自慢の持久力に加え、「タックルに強くなった」と実感を口にしていた。

プレーだけではなく、ミドルポインター内でのコミュニケーションもけん引している。同じく日本代表の中町俊耶(2.0/TOHOKU STORMERS)、初のパラリンピック出場を狙う壁谷知茂(2.0/TOKYO SUNS)などとともにLINEグループを立ち上げ、プレーや練習、私生活のことを何でも話せるような空気づくりを心がけているという。

練習中、チームメイトとコミュニケーションを図る羽賀 

羽賀は自身の役割について、「成長を期待されての副キャプテンだと思う。自分の成長する姿が他のみんなの刺激になればいいと願っているし、活力にもなると信じています」と分析。

一方、この日の合宿で共に取材に応じた乗松聖矢(1.5/Fukuoka DANDELION)が羽賀について「ムードメーカーで、池キャプテンとは違うキャラクターを持っている。池選手が空気を締めて羽賀選手がユーモアを入れて場を和ませることもあるし、チームをまとめる大事な一言も言ってくれる。そういう意味ではバランスがいいのかなと思います」と話すと、はにかみながら乗松にハイタッチするお茶目な一面も見せた。

取材に応じた乗松聖矢(1.5/Fukuoka DANDELION、左)と羽賀

副キャプテンという新たな立場で目指す東京パラリンピックについて羽賀は、「リオでは銅メダルを取ったが、出場機会がそんなに多くなく、悔しい思いもたくさんしてきた。必ず金メダルを取るという気持ちで突き進んでいきたい」と意気込んでいる。

35歳、羽賀理之。内に秘める闘志に注目だ。

(校正・佐々木延江)