それでも生きていく

人類は想像を絶する現実を前にただただ打ちのめされる。

ある者は現実を直視せず今まで通りを貫こうとする。
ある者は現実を受け入れ、適応しようとベストを尽くす。
人によっては怒りや不安に押しつぶされ路頭に迷う。

様々な考えはあると思うが、あまりにも危機意識が低い。
現代人の想像力の欠如なのか、強い違和感を覚える。
人類が生きるか死ぬかの話をしているのに、どこか他人事。

いかに死というものが、大半の人にとっては遠い世界の話であることか。
自分ごととして捉える人は、ごく僅かであろう。

Yokohama Crackers 監督・平野誠樹

日々衰えていく全身の筋肉。
オレは自分のその事を嘆くのではなく、半ば反抗する気構えで単身留学や
ライフワークでもある電動車椅子サッカーの世界に生きてきた。今も生きている。
その中で志なかばで旅立っていった数多くの仲間がいた。

生きるとは何か、常に自問自答してきた。
そのような経験があるオレと世間の大多数の人々とでは、感覚が大きく異なるのはある意味当然。

ウイルスに対してどう戦うかも大事だが、目に見えない敵との対峙をどうとらえるか。
そして、そこでの自分自身の心の在りようを、ゼロから見つめ直すとき。

今こそ人類が原点に立ち返って、本当に大切なものを見極める最大のチャンス。
ネガティブな現状をポジティブに変えていく底力が人間には備わっているはず。

オレはこの窮地を、今までと何も変わる事なく、愚直に這いつくばってただ生きていく。

それ以上でもそれ以下でもない。

(この記事は、生きること研究家・平野誠樹のブログ「Motoki Official Site」に掲載された記事です)