ブラサカ日本代表監督、パラリンピックは「無観客でもやりたい」。コンディションは過去最高

日本ブラインドサッカー協会は12月21日、男子日本代表の高田敏志監督によるオンライン活動説明会を行い、2020年の活動総括や来年のパラリンピックに向けた思いを語った。

川村怜のミドルシュート

7月25日メディア公開練習/奥戸総合スポーツセンター陸上競技場。紅白戦でミドルシュートを打つ川村怜 写真・内田和稔

ブラインドサッカー男子日本代表チームがかねてより重視しているのが、数値による「見える化」。緊急事態宣言が解除された6月から本格的な活動を再開し、夏の合宿では、昨年の国際大会初戦時と比べた選手たちの走行距離や心拍数などを数値化して、コンディションの回復状況を確認した。

この日の説明会では、その後も負荷をコントロールしながらトレーニングを継続したことが示され、10月合宿での体力測定では、ほとんどの選手が過去最高の数値をマーク。
高田監督は「トレーニングの成果です」と手応えを口にし、こうした数値の裏付けをもとにトレーニングの負荷、戦術プランのバリエーションを検討するなど、ポジティブな方向に進んでいるとした。

現在、1回あたり2時間の練習を週2〜3回、合宿は月1回行なっている日本代表チーム。課題のひとつは、海外選手との実戦の機会だ。現時点で今後の大会の見通しは立っておらず、高田監督も「トレーニングはしっかり積めているが、試合の機会がないことが苦しいところ」と話す。
海外遠征は「自主隔離など大変なこともあると思うが、安全性を考えて」と、再開に向け模索を続けていることを明かした。

GK陣に直接細かい指導をする高田監督 写真・内田和稔

来年の五輪パラリンピック開催に向けては、政府、東京都、組織委員会などにより簡素化のための観客規模縮小を視野に入れた議論が進んでいる。あくまで個人の意見とした上で、高田監督は「万全な状態での開催が難しいのは推測しているが、個人的には無観客でも試合はやりたい。
欧州主要リーグなども無観客で開催していて、映像配信でも世界中のファンにサッカーの価値と感動を与えていた。最高のプレーを東京で披露すれば、ブラインドサッカーでも同じようなことができると思う。勝ち負け以上に皆がプレーすることに価値がある大会にしたい」とアスリート側の思いを語った。

(校正・佐々木延江)