関連カテゴリ: Tokyo 2020, オンライン観戦会, トラック・フィールド, 義足アスリート, 陸上 — 公開: 2021年9月2日 at 8:40 AM — 更新: 2021年9月9日 at 2:13 PM

義足エンジニア・遠藤謙による「東京パラ注目の義足アスリートの見どころ!(女性編)」

ベアトリス・ハッツ(アメリカ、20歳)
彼女が初めて世界レベルの大会に出たのはドバイの世界パラ陸上選手権でした。この大会で彼女は13.58で8位でした。

2019年ドバイ世界パラ陸上選手権100m決勝

彼女の練習拠点はアメリカのチュラビスタのオリンピックトレーニングセーターで、佐藤圭太選手が2年ほど前に数週間滞在した際に、彼女の姿を見たそうです。その練習の様子を見ていて、ずっと練習しているから絶対に速くなると断言していました。なかなか人をほめない佐藤圭太が彼女をほめていたので、気になり初めて彼女の走りの動画などを探しました。

彼女の練習の様子は、彼女のコーチのKris Mackのインスタグラムで見ることができます。身体は決して大きくないですし、手足も細く見えますが、OssurのXtremeという大きく湾曲した比較的も重いブレードを力強くふりしてて走っている様子が見れます。彼女は先天性腓骨欠損という先天性の障害で切断に至ったようで、この障害は断端が強い傾向があるので、彼女の力強いステップはこの足を最大限に利用した走りかと思います。
https://www.instagram.com/coachkmack/

彼女はまだ世界レベルの大会の経験もなく、今年のアメリカ選手権の動画も残っていないので、もう少し走りを見たいと思い彼女のインスタグラムを見て見ました。走っている動画もありますが、Tiktokの動画が比較的多めで彼女の人間性が見れておもしろかったです。
https://www.instagram.com/bhatz_track/
現在伸び盛りの20歳で100mのパーソナルベストが12.86にまで伸ばしており、これはエントリーされている選手の中では5番手の持ちタイムです。また、彼女は200mと走り幅跳びにもエントリーしており、全ての種目においてメダルにからむ可能性がある選手です。佐藤圭太のいう通り、女子義足界の新星となれるか。非常に楽しみな選手の1人です。

ソフィー・カムリッシュ|マルレーン・ファン ハンセウィンケル | フルール・ヨング| ベアトリス・ハッツ| キンバリー・アルケマデ

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