北京パラリンピックは3月10日、ラウンドロビンのセッション15が午前中に行われた。ここまでの結果で、首位を保っていた中国、そしてスウェーデンとカナダが準決勝の進出を決めた。
カナダ対ノルウェーは、7ー6でカナダが勝利。最終エンドに、カナダのラストショット、スキップのJon THURSTONがノルウェーのストーンをテイクアウトながらもハウス内におさめ、勝ち星を上げた。
中国対イギリスは、第5エンドの15投目、イギリスのスキップ・Gregor EWANがテイクアウトを決めるが、中国のスキップ・WANG Haitaoが的確にドローショットに成功して2点を奪いて逆転に成功。第6エンドは先攻の中国がスチールしてさらに1点を追加。第7エンド、イギリスのスキップ・Gregor EWANのラストショットは、惜しくも中国がナンバーワンストーンとなった。このままコンシードとなり、中国が6－3で勝利した。
スウェーデンは、アメリカとの対戦となった。前日のラウンドロビンで連勝して調子を上げてきたアメリカは、第2エンドに2ー0とリードしたが、第3エンドにスウェーデンのスキップ・Viljo PETTERSSON-DAHLのラストショットでドローが決まり、スウェーデンが逆転する。その後も点を取り合い、7ー5とアメリカがリードした状態で第7エンドへ。スウェーデンのラストショットは、PETTERSSONが冷静にテイクアウトを決めて5点を奪い、スウェーデンが逆転で準決勝進出を決めた。
スロバキア対スイス。スロバキアにとって、準決勝進出には勝利が絶対条件だ。ビックエンドは、第7エンドに訪れた。スイスのリード・Patrick DELACRETAZが1投目でドローショットを決めるが、スロバキアのサード・Radoslav DURISがテイクアウトに成功する。その後、スイスのサード・Hans BURGENERがテイクアウトを狙うも、１つしか出すことができなかった。スロバキアのスキップ・Peter ZATKOがドローショットをしっかりと決める。第15ストーンでは、スイスのスキップ・Laurent KNEUBUEHLがウィック（邪魔なストーンをどける）を狙うが上手くいかず、ZATKOがヒットアンドロールを決めて5点の大量得点。8ー6となり、コンシードでスロバキアが勝利した。
6勝3敗となり、4位となったスロバキア。ラウンドロビン17ではエストニアと戦い、7－6で準決勝進出を決めた。準決勝は11日、日本時間15時35分から行われる。
（校正・久下真以子）
Photo: 中村 ”Manto" 真人トライアスロン、アイアンマンそして自転車競技ツールドジャパンのステージ優勝などの選手経験を経て1992年カナダに移住。オリンピック,パラリンピック、女子ワールドカップサッカーなどを頂点に幅広いスポーツ分野のアスリートの輝きを取材、応援。バンクーバーでオーガニック納豆の製造販売事業も手がけている。
Author: 田中 勝吾
岐阜県出身。カメラマン。２０１８年から２０２１年までグランドホッケー日本リーグチームをファンとして撮影。東京パラリンピックの記事と写真に感銘を受け、自分もパラアスリートの活躍する姿を撮りたい、パラスポーツの魅力を知り伝えたいと猛勉強中。
