関連カテゴリ: BEIJING 2022, クロスカントリースキー, 冬季競技, 北京ダッ記(取材日記), 北海道, 周辺事情, 地域, 新着 — 公開: 2022年3月12日 at 10:52 AM — 更新: 2022年3月15日 at 3:25 PM

ヘイヘイコンビと旭川

知り・知らせるポイントを100文字で

北海道旭川から北京パラ日本代表選手を応援しています。地域なじみの選手が世界の大舞台へ行くのを見守ります。

北京パラリンピックが近づく2月11日、旭川市にある北彩都スキーコースで有安諒平&藤田佑平の通称「ヘイヘイコンビ」と会った。
この日から始まった北京パラ前の直前合宿。ただ、この時点では、まだ、代表には呼ばれていない…
本人たちもドキドキ、そして、その日、二人に合った旭川の仲間たちもドキドキしていた。

2月11日、ナイトクロカンイベント前に、ヘイヘイコンビと集合写真! 写真・999AC旭川提供

藤田ガイドには、2年前より、旭川市のクラブチーム「999AC旭川」のアドバイザーとして、シットスキーの子どもたちや、ブラインドの子どもたちに声をかけてもらっている。特に、ブラインドの全盲女子からは、藤田ガイドにあこがれ、「いつかガイドをしてもらいたい」と夢見ているものたちもいる。そして、2月16日に北京出場が決まったことを知り、私たち旭川のみんな、とても喜んだ。

北京での有安&藤田ペアの滑りは、驚くほどに上達していた。(IPCユーチューブライブで試合が報じられていた)

3月9日、北京パラ・クロカン、スプリント予選で藤田ガイドにシンクロするように滑る有安 写真 中村 Manto 真人

このコンビがスタートしたとき、失礼ながら北京パラは難しいのではないかと思うぐらいだった。途中、東京パラリンピック・ボート競技の選手として出場した有安選手。時間的にも厳しかったはずなのに、良くここまで2人の滑りが高まったことに驚いた。コロナ禍ではあったが、旭川市で何度も合宿を重ねてトレーニングしてきた成果が出ていたと感じる。

しかし、ブラインドクラスの壁は高い。カナダのブライアン・マッキーバー選手を筆頭に、圧倒的なレベル差を感じさせられた。(そんなマッキーバー選手は、北京パラで引退と聞いている。記事はパラフォトで詳しく報じている。)

日本のクロスカントリースキーのブラインドクラスの選手は、ほとんどいない。今後、有安選手に続く、第2、第3の選手たちが現れてくれることを望む。スキーに取り組みやすい環境、スキーがしたくなる環境を、今後つくっていくことが大切なのだと改めて考えさせられている。

ゴール付近の有安と藤田
3月7日、20kmを走り終え、互いの頑張りを讃えあう。2人で滑るブラインドクラスだからこそ見れるシーン 中村 Manto 真人

(編集校正・佐々木延江)

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