北京パラリンピック閉幕から3週間、4月4日の野沢温泉(長野県)で「2022パラアルペンスキージャパンカップ(特定非営利活動法人日本障害者スキー連盟主催)」が開幕し、帰国後の初レースにしてシーズン最終戦に日本代表らが集合した。
パラアルペン日本代表は、北京パラリンピックで金メダル3、銀メダル1、銅メダル2、それ以外に入賞18という大きな成果を残した。コロナ対策のなか1年前のテスト大会もなく、現地での公式トレーニングも限られるなか、経験のない「難関コース」と「人工雪」というハードルを共有し、一回りも二回りも上大きく成長した姿が眩しい。
大仕事から帰国した選手らは、久々の雪上、北京とは真逆のやわらかな春の雪に触れ、あらためてどんな雪も対応できる力がものを言う公式レースを楽しんだ。
会場の野沢温泉「やまびこ」ゲレンデはスタート地点の標高1641メートル、フィニッシュ地点でも1371メートルという山頂のコースで春までナチュラル・スノーでのスキーが楽しめる。自然の地形を生かしたコースへは、ゴンドラとスキーでフィニッシュ地点まで行き、さらにそこからやまびこリフトでスタート地点へと向かう。大会は今日から4日間で、明日5日までが大回転、後半2日間に回転が行われ、同一種目で2レースを完走することで国際大会へのレースポイントが付与される。
(写真提供:日本障害者スキー連盟/堀切功)