公開:
2014年10月19日 at 21時29分 — 更新:
2015年9月18日 at 17時15分

10月18日夕方5時頃、仁川市街を走る聖火リレーは、開会式の行なわれる文鶴競技場へ向かい、いよいよクライマックスを迎えた。
最終ランナーは、イ・ミングさん(37歳)が走ることになった。イさんは、アジアパラ競技大会の前身・フェスピック釜山大会(2002年)で日本語の通訳のボランティアをしていたそう。当時から交流があるという日本の友人も話をきいて駆けつけていた。
イさんは、2012年、スノーボードをしているところを後ろから降りて来たスキーヤーとぶつかり、首の骨を折ったことで、一命は取り留めたものの車いすの生活となった。所属する会社が、今大会のスポンサーをしていることから、イさんを聖火ランナーに推薦してくれた。自ら最終ランナーを希望したそうだ。
家族は、奥さんと2歳の娘さんの3人で暮らしている。
「まだ事故のことを知らせていない友人たちもいる。この聖火リレーに参加したのをきっかけに、知らせようと思います」と、奥さんは話していた。
競技場までの最終ランナー、リ・ミンウさんとファミリー
リさんは釜山大会でボランティアとして参加した
聖火を待つ
リレーのランナーが登場
トーチに火が灯され、聖火リレーが行なわれる
聖火リレー
最終ランナーの出発
スタッフで記念撮影
追いかけるファミリー
Author: 佐々木 延江
横浜生まれ。パラフォト代表。「パラスポーツを伝えるファンのメディアを作ろう」と2000年シドニー大会から夏・冬のパラリンピック、国内外のパラスポーツ現地配信を続ける。2013年より横浜パラトライアスロン応援プロジェクト、2018年より子どもたちがアスリート・インタビューに挑戦するメディア「ritomo.yokohama」を企画プロデュース。世界のパラアスリートの感性や目の前での観戦・交流によるインスピレーションで「パラスポーツのまちづくり」が広がることを祈り活動している。パリ2024取材前後より新企画「まちをつくるアスリート」対話による公共スポーツ施設のあり方を研究。著書「シンガポール・レポート」(25/9発行)