関連カテゴリ: KOBE 2024 WPA, WPA, トラック・フィールド, 兵庫, 国際大会, 夏季競技, 女子, 義足, 義足アスリート, 陸上 — 公開: 2024年5月22日 at 1:24 PM — 更新: 2024年5月23日 at 2:43 PM

「両方極めることが大事」両足義足の女王、フルール・ヨング、パリへテイク・オフ!

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両足義足の走り幅跳び&100m走の女王が神戸での競技を終えた。T64種目(下腿義足)だが、T62(両足義足)で出場するフルール・ヨングは、両種目で優勝しパリへ向け好調ぶりを披露した。

神戸2024パラ陸上、女子走り幅跳びT64と100mT64で、オランダの両足義足のチャンピオン、フルール・ヨング(JONG Fleur/T62)が出場。クラスはT62(両足義足)だが、T64種目(下腿義足)で出場するフルールは幅跳びで6m53の飛距離をマークして優勝した。

5月20日に行われた女子走り幅跳びT64に出場したフルール・ヨングの跳躍 写真・中村 Manto 真人
女子走り幅跳びT64の表彰式。1位、フルール・ヨング( NED)、2位マルレーン・ファン ハンセウィンケル(NED)、日本の中西麻耶(T64)も3位に輝いた。 写真・秋冨哲生

「幅跳びと100を両方極めることが大事」

どんなトレーニングをしたら良い記録を出せるのか?という問いに、
「100mを速く走ることが重要です。100m走と幅跳びの両方を極めることです。100mが速くなればより遠くまで跳べるようになるし、もちろん100mの練習にもなります。両方やることで一石二鳥なのです。つまり、助走のスピードなのです。助走路でのスピードが、より遠くへのジャンプを可能にします。(飛ぶときは)当然踏み切りますが、スピードがあれば遠くまで飛べます」と。

フルールは主に冬にハードなトレーニングを行うことで、夏には休息を取りながら、量をこなす代わりに質の高い練習にシフトすると、そのやり方が見事に成功したようだ。

100mT64のレースでも優勝

100mT64のスタート 写真・中村 Manto 真人

「幅跳びと100m両方をやることが相互に重要」と話していたフルールは、翌日(5月21日)行われた100mT64でも大会記録(12.71)をマークして優勝した。

5月21日に行われた100mT64。1位、フルール・ヨング(右)、2位マルレーン・ファン ハンセウィンケル(左) 写真・中村 Manto 真人
100mT64のゴール。1位、フルール・ヨング(右)、2位マルレーン・ファン ハンセウィンケル(左)オランダ人のワンツー・フィニッシュ 写真・秋冨哲生
「たくさん人がいて、皆とても熱狂的で、楽しかった」と感想を述べていたフルール。 写真・中村 Manto 真人
5月22日、100mT64の表彰式。1位、フルール・ヨング( ESP)、2位マルレーン・ファン ハンセウィンケル(NED)、3位 サラ・アンドレス・バリオ(ESP) 写真・秋冨哲生

「跳躍はトレーニングの成果があった。本当に強くなったと思える。今度はそれをどう走りに生かすか、実はまだ模索中なんです。新しいバランスを見つけたいところ」と、100mのレースのあとフルールは話していた。

幅跳びの表彰式を終えたフルール。 写真・中村 Manto 真人

神戸では、競技を堪能した。
「日本の食べ物なら何でも好き。餃子、なすびとか刺身とか、そういうのが好きですね!」と語るフルール。この後少しの休みがとれるという。神戸を十分に堪能して帰国することだろう。
6月にパリとオランダのレースをこなし7月からパリパラリンピックにむけてのトレーニングに入る。パリでの活躍を期待する。

(取材協力 中村 Manto 真人、編集・校正 そうとめよしえ、地主光太郎)

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