公開: 2025年11月18日 at 22時08分 — 更新: 2025年11月19日 at 14時56分

【柔道】日本男子団体、銅メダルで有終の美!蒲生「諦めない姿を見せられた」

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東京2025デフリンピックの柔道は11月18日の最終日、団体戦が行われ、男子日本が銅メダルを獲得。日本は個人・団体で合計7個のメダルを獲得した。

筆者撮影

東京2025デフリンピックの柔道団体戦が18日、東京武道館にて行われ、日本は銅メダルを獲得。競技最終日をメダルで締め括った。日本勢は個人・団体で7個の銅メダルを獲得した。

73kg級の蒲生和麻(東日本旅客鉄道)。メダル獲得が決まった瞬間、天を仰ぎ、勝利を噛み締める。筆者撮影

柔道は11月16日から18日の三日間行われ、東京武道館は一時、満員で入場規制するほど多くの観客で埋め尽くされた。

最終日も多くの観客が訪れ、サインエールで応援した。筆者撮影

最終日の団体戦、3位決定戦に進んだ日本はウクライナと対戦。先鋒の水掫(もんどり)瑞紀(東海大学)が技ありを取られるも、深澤優斗(SUBARU)が残り13秒で背負い投げを決め、一本。最後は蒲生和麻(東日本旅客鉄道)が延長戦の末に粘り勝ち、2−1で相手を下した。

81kg級の深澤優斗(SUBARU)。背の高いウクライナ選手を相手に背負い投げを決め、会場を沸かせた。筆者撮影

深澤は「メダルを取れていないメンバーもいるので、みんなのために絶対に銅メダルを取るという気持ちで向かった。ほっとしている」と安堵。メダル争いのウクライナ選手は「体格の大きな選手で少し動揺した。でも日本の強みは技術。コーチから“練習通りのことをすれば背負い投げに持っていける”と言われ、その言葉を信じた。少しでもチャンスがあれば狙おうと思った」と振り返った。

感極まった様子で喜びを噛み締めた蒲生。個人と団体でどちらのメダルが嬉しいか問われると「団体戦かな。勝つ時もあれば負ける時もある。それでもみんなで諦めないで試合に臨んだ結果、メダルを取れたんだと思う」と話した。 筆者撮影

蒲生は「このメンバーだったからメダルを取れた。日頃から合宿や練習で協力して、悩みも共有して、信頼関係が生まれていた。普段の行いがこの結果を導いたんだと思う。(観客には)日の丸を背負って“日本は諦めない”という姿を見せることができたと思う」と喜びを語った。

表彰式では男子団体の選手が笑顔を浮かべる。筆者撮影
男子90kg級の水掫瑞紀(東海大学)。個人戦では銅メダルを獲得。初出場。「僕以外の二人が勝ってくれてメダルを取ることができた。本当にうれしい」と団体戦を振り返った。
試合を見守る日本勢。筆者撮影
3位決定戦で惜しくも敗退となった女子団体。男子のメダル決定戦を祈りながら見守った。筆者撮影
東京武道館の選手エリアにはウェルカムボードが。筆者撮影
東京武道館の最寄り駅、JR綾瀬駅は大会エンブレムのフォトスポットやのぼりで彩られた。筆者撮影

(校正・佐々木延江、そうとめよしえ)

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