公開: 2025年11月21日 at 6時00分 — 更新: 2025年11月21日 at 12時30分

【ゴルフ】個人戦が終了。静寂のなかで掴んだ栄光と、日本の健闘

知り・知らせるポイントを100文字で

音のない緊張感の中で繰り広げられた3日間の個人戦は、インドとドイツの圧勝という形で幕を閉じた。

静かなる熱戦は、世界の頂点が決まった。女子はインドが圧勝、男子はドイツが栄冠に輝いた。

東京2025デフリンピック・ゴルフ女子表彰式 写真・川村翼

女子個人戦では、予想通りインドのディクシャ・ダガー(DAGAR Diksha;IND)が、トータル(-11)という圧倒的なスコアで金メダルを獲得した。2位のフランス、マルゴー・ブレジョ(BREJO Margaux ;FRA)(+3)に大差をつける見事な勝利だ。

東京2025デフリンピック・ゴルフ男子表彰式 写真・川村翼

男子個人戦もまた、ドイツのアレン・ジョン(JOHN Allen ; GER)がトータル(-11)で優勝 。2位のケビン・ホール(Hall Kevin ; USA)の(-2)を抑え、安定した強さを見せつけた 。

 

日本代表、地元の意地を見せる

サインエールを受け、日本代表選手も奮闘した。

女子では、辻結名が(+27)で7位タイ入賞を果たした 。また、中島梨栄は(+47)で15位という結果だった 。

男子では、前島博之(+11)で7位入賞と健闘した 。渕暢之(+33)で20位、袖山哲朗は(+35)で23位タイで大会を終えた 。

MATSUZAKI ANA Fabia Yumi(BRA) 写真・川村翼

 

MAKOKHA Isaac Ogolla(KEN) 写真・川村翼

 

NEUMANN Paul(GER) 写真・川村翼

 

BILLING Jastar Singh(IND) 写真・川村翼

 

BREJO Margaux (FRA) 写真・川村翼

 

YAVUZ Mehmet(TUR) 写真・川村翼

 

MAEJIMA Hiroyuki (JPN) 写真・川村翼

 

BALDERAS TORRES Alfonso(MEX) 写真・川村翼

 

KUNGU Jecinta Njeri(KEN) 写真・川村翼

手首のタメが強い前島のスイング 写真・川村翼

 

ラフにも負けない辻のショット。キャディは母方の叔父でプロゴルファーの小林伸太郎。 写真・川村翼

 

オフィシャルハンデ0.6の渕のアプローチショット 写真・川村翼

 

袖山のティーショット。初日と2日目は風に苦しめられたが、最終日は比較的風がなかった。 写真・川村翼

 

中島のフットサルで鍛えた下半身は傾斜が強くても安定したスイングを可能にする。 写真・川村翼

 

選手たちを苦しめた重い海風と、硬く速いグリーン

海風が重く吹き、グリーンは硬く速い大会仕様に仕上げられていた。ボールが止まりにくく、スピン量の精密なコントロールが求められる難条件である。
一般コースとは性質が異なるため、アプローチのわずかな差が結果に直結した。

今大会でプロ経験者が上位に入ったのは、硬いグリーンでも強いスピンでボールを制御する高度なショット技術を備えていたためである。

欧州ツアーで戦っている男子個人戦優勝のジョン・アレンのスイング 写真・川村翼

 

アメリカツアーで戦っている男子個人戦2位のホール・ケビンのスイング 写真・川村翼

 

男子個人戦3位のグルダン・ニコのスイング 写真・川村翼

団体戦へ。団結が導く勝利の道「みどころ」は

いよいよ、最終日(11月21日)男女混合団体戦が行われる。日本からは前島・辻ペア、渕・中島ペアの2組が出場する。団体戦はフォアサム形式で行われる。フォアサムは2人1組のペアが、一つのボールを交互に打ち、対戦相手のペアと競う競技だ。フォアサムの難しさは、プレーヤーの技術だけでなく、高いレベルのチームワークと高度な戦略が要求されることだ。日本の高い団結力で難関コースの洗礼に挑む。

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(校正・佐々木延江)

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