公開: 2026年3月4日 at 15時04分 — 更新: 2026年3月4日 at 15時13分

ミラノ・コルティナ車いすカーリング強豪国の現在地

知り・知らせるポイントを100文字で

ミックスダブルスという新時代を迎えた車椅子カーリング。強豪国ラトビア、世界選手権優勝の日本、そして迫る韓国の現在地は。

3月3日、コルティナ、オリンピックカーリングセンター。 写真・佐々木延江

ミラノ・コルティナ2026パラリンピックでは、車いすカーリングに大きな変化が訪れる。従来の男女混合4人制(混合チーム)に加え、今大会からはミックスダブルス(男女2人制)が正式種目として採用され、競技の幅と戦略性が一段と広がることになった。
混合チームはこれまで中国とカナダが中心となり、安定した強さを見せてきた伝統の舞台である。一方、ミックスダブルスは今回が初の正式採用であり、各国の実力差が読みづらく、勢力図が大きく動く可能性を秘めている。
その中でも、ラトビア・日本・韓国の3か国は、ミックスダブルスで独自の強みを持ち、2026大会の台風の目となる存在だ。

🇱🇻 ラトビア代表

ラトビア代表は、アグリス・ラスマンスとポリーナ・ロジコワのペアで構成される。2023年世界ミックスダブルス選手権で金メダルを獲得し、世界トップクラスの実力を証明した。ラスマンスは精密ショットと安定感が際立ち、ロジコワは冷静な判断力と戦略性に優れる。二人の相性は非常に良く、落ち着いた表情と安定したプレーが特徴である。
ラトビアは2026大会でもメダル候補の一角であり、北欧型の精密さと冷静さを武器に上位進出を狙う。

🇯🇵 日本代表

日本代表は、小川亜希と中島洋治のベテランペアで出場する。2025年世界ミックスダブルス選手権で日本初の世界タイトルを獲得し、一気に世界のトップへと躍り出た。小川は精密ショットと落ち着いたプレーが持ち味で、中島は戦略性と経験が光る。二人のコミュニケーションは非常にスムーズで、終盤の粘り強さが高く評価されている。

日本は2010年以来のパラリンピック出場となり、アジア勢として中国・韓国と並ぶ注目ペアである。経験と安定感を兼ね備えたこのペアは、初代王者の座を狙うにふさわしい存在だ。

3月3日、コルティナ、オリンピックカーリングセンター。 写真・佐々木延江

🇰🇷 韓国代表

韓国代表は、ペク・ヘジンとイ・ヨンスクのペアで構成される。冷静で安定した試合運びが特徴で、ショット精度の高さと終盤の粘り強さが武器となる。表情が崩れず、ミスの後の切り替えが早い点も韓国らしい強さである。このペアは、2024年世界ミックスダブルス選手権で優勝したペアに2025年9月国内の代表チーム選抜リーグ大会で優勝して今回の出場を決めた。アジア勢として中国に次ぐ実力を持ち、ミラノ・コルティナ2026でも上位進出が期待される。

ミックスダブルスは初採用の新種目であり、勢力図が大きく動く可能性が高い。
ラトビアは精密ショットと冷静な戦略で金メダル候補、日本は世界王者として安定感と経験を武器に上位を狙う。韓国は冷静なプレーと粘り強さで接戦に強く、アジア勢として存在感を示すだろう。

混合チーム(4人制)では中国とカナダが中心となるが、韓国や北欧勢、アメリカが追い上げており、接戦が増える大会になると予想される。
世界王者として挑む日本代表は、経験と精度、そして静かな闘志を武器に、ミラノ・コルティナ2026で新たな歴史を切り開く最有力候補のひとつだ。彼らの一投一投が、今大会の流れを大きく変えることになるだろう。

3月3日、選手を待つカーリング会場のミックスゾーン。 写真・佐々木延江

(校正・佐々木延江)

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