
杭州で開催される2026IBSAゴールボール世界選手権大会「2026 IBSA Goalball World Championships」に出場する日本代表「オリオンJAPAN」の壮行会が、5月29日、味の素ナショナルトレーニングセンター イースト(東京都)で行われた。 16チームが参加する大会では、決勝戦に進出した上位2チームにロサンゼルス2028パラリンピック(以下、ロサンゼルス)の出場権が与えられる。パリ2024(以下、パリ)金メダルの男子は2連覇を、6位の女子はメダル獲得をロサンゼルスの目標に掲げており、早期に出場権を掴み取りたいところだ。
ゴールボールは、第二次世界大戦後に視覚障害者のリハビリテーションを目的として考案された競技で、今年で80年を迎える。選手全員がアイシェード(目隠し)を着用し、鈴の入ったボールの音を頼りにプレーする。重さ1.25キロのボールは時速60キロを超えることもあり、静寂の中で繰り広げられる攻防は「静寂の格闘技」とも呼ばれる。

今大会は、日本ゴールボール史上初となる男女同時のパラリンピック出場権獲得を目指す大会となる。工藤力也強化委員長は、「男女とも準決勝進出を果たし、まずは出場権を獲得してほしい」と語り、その先の決勝では「思い切り自分たちのプレーをしてほしい」と選手たちを激励した。

パリで悲願の金メダルを獲得した男子日本代表。しかし、その後の国際大会では世界王者として研究される立場となり、新たな課題とも向き合ってきた。チームは遠征で見つかった攻撃面の課題を見直しながら、世界選手権へ向けて強化を重ねている。
金子和也キャプテンは、「トレーニング内容を見直し、チームは最終仕上げの段階に入っている。良い準備ができているので、もう一度挑戦者の気持ちを持って世界選手権に臨みたい」と意気込みを語った。

一方、女子日本代表はパリ6位からの巻き返しを目指す。パリ後には新戦力も加わり、新たなチームづくりを進めてきた。世界選手権は、これまで積み上げてきた成果を試す重要な舞台となる。

高橋利恵子キャプテンは、「今年の遠征を通じてチームは良い状態に仕上がっている。自分たちのゴールボールをしっかり発揮したい」と語り、世界の舞台を見据えた。
セレモニー後には男女代表による紅白戦も行われた。コート上では息の合った連携プレーや力強いシュートが披露され、選手たちは世界選手権を目前に控えた高い集中力と結束力を見せた。


ロサンゼルスへの最初の関門となる世界選手権大会は、6月10日から杭州で開催される。パリ金メダルの男子代表と、再び世界の表彰台を目指す女子代表が、日本史上初の「パラリンピック男女同時出場権」に挑む。
日本代表「オリオンJAPAN」は新たな歴史を切り開けるか。その挑戦がまもなく始まる。
(編集 佐々木延江)






