公開: 2026年8月16日 at 21時14分 — 更新: 2026年8月16日 at 21時22分

LA28と同じ「屋外」を経験へ――荻原虎太郎率いる日本代表、パンパシフィックパラ水泳へ出発

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LA28と同じ南カリフォルニア、屋外プールで世界に挑む日本代表。初キャプテン荻原虎太郎が掲げた「星泳」とともに、2年後につながる経験が始まります。羽田空港から出発を取材しました。

アメリカ・カリフォルニア州で8月28日に開幕する「パンパシフィックパラ水泳選手権2026」に向けて17日、キャプテンの荻原虎太郎(あいおいニッセイ)率いる日本代表選手団の先発隊が羽田空港を出発した。

先発隊として出発するパンパシフィックパラ水泳選手権 日本代表メンバー 筆者撮影

チームは2年後に控えるロサンゼルス2028パラリンピック(以下、LA28)を見据え、同じ南カリフォルニアでの経験を積む。先発隊はラスベガスで事前合宿を行った後、カリフォルニア州ウォルナットのMt. SAC Aquatics Centerに入り、後発の選手らと合流する。

2年後のLA28を見据えて

パンパシフィックは、米国、カナダ、オーストラリア、日本の4カ国を中心に、環太平洋地域の選手が競う国際大会である。

パラ水泳に先立ち、8月12日から15日には同じカリフォルニア州のアーバインでパンパシフィック水泳選手権が開催された。こちらも米国、カナダ、オーストラリア、日本など世界のトップスイマーが集い、LA28へ向けた重要な国際大会となった。

パラ水泳の舞台となるウォルナットと、競泳が行われたアーバインは、ともに南カリフォルニアにありながら別の会場である。

LA28でも、オリンピック競泳はイングルウッド、パラ水泳はロングビーチと、それぞれ異なる会場で行われる予定だ。

開催国・米国だけでなく、日本、オーストラリア、カナダにとっても、LA28と同じ南カリフォルニアの気候や環境、生活圏のなかで国際大会を経験できる意味は小さくない。大会を通して、2年後のオリンピック・パラリンピックへ向かうこの地域の空気に触れる機会にもなりそうだ。

WPSポイントで競うパンパシ

今回のパンパシフィックパラ水泳では、異なる障害クラスの選手が同じ種目で競うマルチクラス方式が採用される。

予選はエントリータイムをもとに組まれ、決勝進出や順位にはWorld Para Swimming(WPS)のポイントシステムが用いられる。各クラスの世界記録を基準に泳ぎのパフォーマンスをポイントへ換算することで、異なるクラスの選手の競技成績を比較する仕組みである。

これは、5月に静岡県富士水泳場で開催されたWPSワールドシリーズ富士・静岡2026でも採用された方式だ。単純なタイムの速さではなく、それぞれのクラスでどれだけ世界最高水準に迫る泳ぎができたかが勝負になる。

「星泳」を掲げ、初キャプテンの荻原が率いる

羽田空港で出発を待つ選手たちの表情はリラックスしていた。

なかでも、かつて米国チームの練習環境に単身で飛び込んだ経験を持つ木村敬一(東京ガス)は、米国のライバルたちとの再会を楽しみにしている様子だった。Brad Snyderの名前を挙げ、久しぶりに会えることを笑顔で話した。

チームスローガン「星泳(せいえい)」を発表するキャプテン・荻原虎太郎(あいおいニッセイ) 筆者撮影

今回、初めて日本代表のキャプテンを務める荻原は、チームのスローガンを「星泳(せいえい)」と発表した。

代表入りのための厳しいタイムを突破し、世界へ挑む選手たちの思いを込めた言葉だという。

「自分としては、100m背泳ぎを屋外プールで泳ぐ経験。チームとしては、生活圏をともにしながら作り上げていく。それぞれ挑戦だと思っています。アジアパラに向けてあと60日、いいチームになると思います」

LA28まで2年。そして日本代表にとっては、10月の愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会も目前に迫る。

南カリフォルニアで世界のライバルと競い、泳ぐだけでなく、生活をともにする。その一つひとつの経験を、荻原率いる新しいチームがどのように力へ変えていくのか。

パンパシフィックパラ水泳選手権は8月28日から30日まで、ウォルナットのMt. SAC Aquatics Centerで開催される。

<参考>
富士・静岡・横浜のレガシーを受け継ぎ米国へ パラパンパシフィック2026USA日本代表28名決定(2026年6月17日)

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