公開: 2026年10月18日 at 17時32分 — 更新: 2026年10月19日 at 4時23分

【卓球】アジアパラでベテランに挑む若手選手、卓球の池山優花と八木克勝

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愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の卓球が17日、競技開始。若手女子車いすの池山優花とベテラン男子立位の八木克勝の戦いぶりをインタビューを交えてお伝えする。

スカイホール豊田(愛知・豊田市)で開催されている卓球には、23人の日本選手がエントリーしている。年齢層も17歳から78歳と幅広く、他国の参加者も含めベテランから新人まで多くの選手がひしめき合う中で、開会式前の10月16日から熱戦が繰り広げられている。

今回は10月17日に行われた個人戦において、若手選手である池山優花(Class 3:車いす)と、パラリンピックにも出場経験を持つベテラン選手である八木克勝(Class 7:立位)の2人に焦点を当ててレポートする。

なお、今回のアジアパラでは、予選は各グループ4人で総当たり戦となり、上位2位が決勝トーナメントに進出するルールとなっている。

池山優花(撮影:能津和雄)

Class3グループBの池山は、午前中の第1試合でSonalben PATEL(インド)と対戦し、3-0のストレートで敗れた。
1ゲーム目はPATELが先行して得点し、池山が追い上げる展開となったものの、肝心なところで池山のミスが目立ち、11-6でPATELが先取した。
2ゲーム目は池山の鋭いサーブが相手のミスを誘い、池山が先行する展開になったものの、追い上げたPATELが11-7で逆転。
3ゲーム目は経験豊富なPATELが8点連取し、凡ミスが多かった池山はゲームポイントで3点返すのが精一杯だった。結局11-3でPATELが勝利し、池山は1ゲームも取れずに敗れた。

しかし、試合後の池山は意外にも笑顔を見せていた。PATELはこれまでにも何度も対戦した相手で、2ゲーム目でリードしたことに対し「自分よりランクの上の人に先行したのは初めてで、成長を感じとることができた」と語った。まだ26歳で成長途上の池山にとっては、収穫の多い一戦となった。

午後に行われた第2試合では、CHAO Pei-hsi(趙姵俙/チャイニーズ・タイペイ)と対戦し、3-0のストレートで勝利した。
1ゲーム目は11-2、2ゲーム目は11-3とミスが多い趙を圧倒。3ゲーム目はコーチの指導を受けて自分のペースがとれるようになった趙が奮闘し、一時は7-7と同点に追いついたものの、最終的には11-8で池山が勝利した。池山は「初めての対戦相手で、勝てるとは思わなかった」と話し、その要因として「得意なスマッシュに持っていくことで相手のミスを誘った」ことを勝因に挙げた。

八木克勝(撮影:能津和雄)

Class7グループDの第1試合には、2024パリパラリンピックの個人で5位入賞した八木克勝が、Azamat ORAZBEK(カザフスタン)と対戦。3-0のストレートで勝利した。
1ゲーム目は八木が先行するも、7点を獲得した段階でORAZBEKが粘り強い反撃を続け、一時は7-7の同点に。しかし、その後は経験豊富な八木が引き離しを図り、最終的には11-7で八木が奪った。
2ゲーム目・3ゲーム目はいずれも10-0から最後に相手へ1点を与える形で11-1と圧勝し、格の違いを見せつけた。

八木は1ゲーム目で苦戦したことについて、ORAZBEKと初めて対戦したことに触れ「これはクラス7のゲームではない!フォアでかけあうゲームなんてなかなかない!」と驚いていた。さらに「非常にやりづらい相手」と評した。
その一方、「パリパラリンピックからの2年間は卓球を続けることがしんどかった」と心の中を吐露。しかし「愛知・名古屋があるからやる気が出てきた」と話した。それもそのはず、八木は地元愛知県の豊橋市出身。しかも、会場のスカイホール豊田は普段から国内大会の会場としてよく使われることから「完全なホームグラウンドで今日の試合は知っている人ばかり」と、試合環境に恵まれていたことを強調していた。

アジアパラ大会は、国際大会の経験があまりない選手も多く参加している。だからこそ、アジア最高の舞台に立つことは、若手選手に世界の厳しさを理解させるいい機会でもある。その一方で、ベテラン選手にとっても新たな選手と対戦することで、認識を新たにするチャンスであるともいえる。

ちなみに卓球は10月19日に天皇陛下をお迎えした「天覧試合」として行われることになっている。このことがパラスポーツの振興につながることを強く期待したい。

10月17日卓球リザルト
https://gameshub.apg2026.org/#/discipline/TTE/schedule/daily/2026-10-17

(校正・久下真以子、田中綾子、佐々木延江)

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