公開: 2026年10月23日 at 6時24分 — 更新: 2026年10月24日 at 10時19分

【水泳】Day4 混合リレーが逆転のアジア新 日本勢は4日目に15個のメダル

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愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会の水泳は10月22日、4日目の決勝が行われた。100分の1秒を争うレースが続いた夜、最後の混合4×100m自由形リレーS14で日本が逆転のアジア新記録。日本の水泳チームはこの日だけで15個(金5・銀4・銅6)を加えてメダルが57個(取材班集計)となり、目標に掲げてきた「メダル50個」を超えた。

南井が3冠、久保は「最後」の400m

選手として最後のレースと決めて臨んだ男子400m自由形S10。久保大樹は4位で表彰台に届かなかったが、「燃やしきった」と語っPARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生

男子400m自由形S10は、南井瑛翔(トヨタ自動車)が4分27秒44の大会新で優勝。200m個人メドレー、100mバタフライに続く3冠で、自己ベストも4秒以上縮めた。地元開催の「ホーム感」を味方につけた、と振り返った。
前日に「プレイヤーとしてはこれで終わりかな」と語っていた38歳の久保大樹(クボタロジスティクス)は、250mまで3位につけながら終盤に離され4位。「病気して真っ暗やった人生がこんなにもカラフルになったんで、そこだけは伝えていきたい」と目を潤ませた。

日本勢3人が0.08秒の争い

男子100mバタフライS14、スタート台に向かう松田天空。今大会ただ1つのレースで銅メダルを手にした。PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生

男子100mバタフライS14は、JEAMPIRIYAKUL Nithikorn(タイ)が57秒56の大会新で優勝。村上舜也が58秒43で銀、杭州大会の金メダリスト松田天空(NECフレンドリースタフ)が0.01秒差の銅、牧山和樹が4位と、日本の3人が0.08秒の中にひしめいた。今大会この1種目に懸けた松田は「反省点はいっぱいあるレースだった」と話し、アジア記録の更新を次の目標に挙げた。

荻原、ライバルを超えて初のアジア制覇

男子100m背泳ぎS8、ゴール後に笑顔を見せる荻原虎太郎(左)。大会新の1分5秒26で初のアジア制覇を果たした(PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生)

男子100m背泳ぎS8は、荻原虎太郎(あいおいニッセイ同和損害保険)が1分5秒26で金。杭州大会でこの種目を制した窪田幸太(NTTファイナンス)の大会記録を1秒91更新した。前半50mを31秒36で入り、後続を突き放した。
表彰式の君が代を「8年ぶりに自分で流せた」と喜び、パリ大会銀メダリストの窪田を「一番身近な、超えたい存在」と表現。銀はBOYNAZAROV Azizbek(ウズベキスタン)、銅の窪田は「日本国内でなかなか高いレベルで争える選手というのが今までいなかった」「きっかけになるレースになった」と受け止めた。

 コンバインドでの記録と向き合う

S11〜S13合同のレースを終え、スタッフの腕を取って引き上げる石浦智美。「メダルは結果であるので、記録あっての結果」と語った(PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生)

女子50m自由形は、S11が成立せず、S11〜S13のコンバインドで行われた。S11の石浦智美(伊藤忠丸紅鉄鋼)は4位。「メダルは結果であるので、記録あっての結果」と言い切り、ロサンゼルスに向けて世界ランク3位以内を保つことを目標に挙げた。
同じレースの辻内彩野(三菱商事)は、優勝したKHALILOVA Mubinabonu(ウズベキスタン)に0.01秒届かず銀。「100分の1秒で負けました」と悔しがった。

木村、0.03秒差の翌日に雪辱

男子50m自由形S11を制し、喜びを表す木村敬一(中央)。「長くやっていると日本開催も回ってきた」と地元の舞台をかみしめた(PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生)

男子50m自由形S11は、木村敬一(東京ガス)が26秒05で金。前日の100m平泳ぎで0.03秒差で敗れたYANG Bozun(中国)を、0.13秒差で抑えた。パリ大会で金を取ったタイム(25秒98)まで0.07秒に迫り、「本当に長くやっていると日本開催も回ってきたなという感じで嬉しい」と地元の舞台をかみしめた。

木下、個人の連勝止まるもリレーで金

女子100mバタフライS14の表彰式で、木下あいらの肩を抱くCHAN Yui Lam(香港)。「バタフライの女王」が0.37秒差で木下の連勝を止めた(PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生)

女子100mバタフライS14で、木下あいらはCHAN Yui Lam(香港)に0.37秒及ばず銀となり、今大会の個人種目で初めて金を逃した。CHANは「日本の友達は全能だよね」(広東語から訳)と、笑顔でライバルをたたえた。

混合4×100m自由形リレーS14、逆転のゴールを決めたアンカー山口尚秀を仲間が迎える。日本は3分50秒02のアジア新・大会新で優勝した(PARAPHOTO 2026 Aichi-Nagoya / 秋冨哲生)

その木下が、同じ夜のリレーで巻き返した。混合4×100m自由形リレーS14の日本(直井駿弥、佐藤璃來、木下、山口尚秀)は、300m地点で首位タイと6秒59差の3位。アンカーの山口が53秒65で泳ぎ、タイと香港を抜き去って3分50秒02のアジア新・大会新で優勝した。15歳の佐藤は「3人のおかげでアジア新が出たので、嬉しい」、山口は4人で「最高の景色」を見せられたと胸を張った。

このほかの日本勢

女子100m平泳ぎSB8で福田果音が大会新で2連覇、宇津木美都が銅。
男子100mバタフライS9で川渕大耀が銀(岡島貫太は銅まで0.05秒の4位)
女子100mバタフライS9で前田恵麻が銅(今大会4個目)
女子50m自由形S10で川辺多恵が銅
男子200m個人メドレーSM5で田中映伍が銅(4日連続のメダル)
14歳の山田龍芽は男子100m背泳ぎS6で6位ながら、1分30秒61の日本新記録をマークした。

最終日の23日は、木村がパリ大会で金を取った100mバタフライに臨むほか、200m個人メドレーSM14で木下とCHANが再び顔を合わせる。

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