6月26日(日本時間27日)まで4日間にわたり、ブリティッシュコロンビア州(カナダ)で開催されていたウィルチェアラグビーのカナダカップが終了した。世界上位のナショナルチーム7カ国が出場、会場は、2010年バンクーバーオリンピックでスピードスケート競技が行われたリッチモンドオリンピック・オーバルだった。
世界ランキング3位を背負って出場した日本チームは、大会4日目(最終日)・スイス戦に勝利して4勝2敗。カナダの3勝3敗を上回り、堂々の銅メダルを獲得した。1位はアメリカ、2位はオーストラリア。
日本チームは、昨年10月のアジアオセアニア選手権でオーストラリアに次ぐ2位でリオパラリンピック出場枠を獲得したが、先月千葉で3カ国を招いて行われたジャパンパラ競技大会では、オーストラリア、アメリカ、イギリスに敗れ、地元で最下位という厳しい結果を受け止めていた。それもあって、今大会はリオまでの期間で良い状況に持って行くための重要な機会となっていた。
チームは初戦(オーストラリア戦)、第2戦(アメリカ戦)と2敗が続いたが、2勝していた地元カナダに初めて勝利して、勢いにのった。スウェーデン戦、イギリス戦、スイスと戦って4勝を得ることができた。
表彰式後、荻野晃一日本代表監督は、
「カナダ戦が一番充実していました。課題は今後さらに技術面でパスの精度を上げたチームに仕上げることが一番だと思います。リオに向けては他国の試合をビデオなどで検証、研究し、自分たちに生かす努力です」と話した。
池崎大輔(3.0・アディダスジャパン)は、
「結果は後からついてくるものなので、今回はそいう意味で、3位は良かった。個人としてはまだまだなので、数ヶ月後のリオに向けて課題が見えてきた大会となり良い経験の大会でした」と述べた。
大会期間中の24日・東京でリオパラリンピック日本代表選手団の一次発表があり、正式にリオへの日本代表となったチームジャパン。過去、アテネ(8位)、北京(7位)、ロンドン(4位)と4大会連続出場、リオでメダルの上位を目指す。
(取材・写真;中村真人 編集;佐々木延江)
Day4/4 JAPAN 56 – SWITZERLAND 34
これまでの対戦の写真:
Day3/4 JAPAN 49 – GREAT BRITAIN 43
Day3/4 JAPAN 58 – SWEDEN 49
Day2/4 JAPAN 57 – CANADA 55
Day2/4 JAPAN 53 – USA 58
Day1/4 JAPAN 58 – AUSTRALIA 63