パラリンピック公式教材「I’m POSSIBLE」発表!

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IPC(国際パラリンピック委員会)フィリップ・クレイヴァン会長を迎えての記者会見

IPC(国際パラリンピック委員会)フィリップ・クレイヴァン会長を迎えての記者会見

2月21日(月)オリンピック・パラリンピック史上初になるIPC(国際パラリンピック委員会)公認の教育プログラム「I’m POSSIBLE(アイム ポッシブル)」が発表され、IPCフィリップ・クレイヴァン会長を迎え記者会見が行われた。
東京2020組織委委員会の責任者と、教材開発に携わった日本財団パラリンピックサポートセンター・プロジェクトチームが勢ぞろいしての盛大な発表となった。

開催国によりパラリンピック教育は2010年より行われてきたが、本格的な開発は2012ロンドンパラリンピックに向けた3年間で行われ「Get Set(ゲットセット)」として完成した。開発前の調査ではパラリンピックに関心がある人がほとんどいなかったが、実際にパラリンピックが始まるとチケットが完売。75%が親子連れであったことから、ロンドンを成功に導く一つの要因になったと言われている。

今回、東京2020と連動した日本での開発で、IPC教育委員会とアギトス財団が関わる「パラリンピック公認教材」として初めて完成する。まずは、アジア地域のパラリンピック教育を視野に世界に向けた英語版が発表されるが、それに先立って、日本語版を発行し2020東京の目標「共生社会の実現」に向けた重要なコンテンツとして広い展開を目指している。

「I’m POSSIBLE」日本語版は、全国の公立・私立を含む2万の小学校高学年を対象に4月中旬〜下旬に配本されると同時に、東京2020オリンピック・パラリンンピック組織委員会ホームページからダウンロードできるようになる。

IPC(国際パラリンピック委員会)フィリップ・クレイヴァン会長

IPC(国際パラリンピック委員会)フィリップ・クレイヴァン会長

フィリップ・クレイヴァン会長は、冒頭のスピーチで次のように伝えた。

「このプログラムは、パラリンピックムーブメントを座学とアスリートのパフォーマンスにより伝えるものです。”決意を持ってやれば、何事も可能である”ということを伝えるものです。
その方法は、私が提案してきた”リバースエデュケーション(逆の教育)”で、素晴らしいパラリンピアンの能力を理解し、子供達から親や祖父母にも伝えて行くことであると思います。
そして、このプログラムは単に興奮を呼び、パラリンピック大会に焦点を当てるのではなく、インクルージョンをもたらす触媒になると考えています」

記者会見で(左から)JPC鳥原光憲会長、IPCフィリップ・クレイヴァン会長、パラリンピックサポートセンター山脇泰会長、パラリンピックサポートセンター・プロジェクトマネージャー・マセソン美季氏

記者会見で(左から)JPC鳥原光憲会長、IPCフィリップ・クレイヴァン会長、パラリンピックサポートセンター山脇泰会長、パラリンピックサポートセンター・プロジェクトマネージャー・マセソン美季氏

<参考>
※パラリンピック4つの価値
1、強い意志=困難があっても諦めず突破しようとする力
2、勇気=マイナスの感情に向き合って乗り越えようとする精神力
3、インスピレーション=人の心を揺さぶり、駆り立てる力。
4、公平(=近年平等から公平に変更)=多様性を認め、創意工夫すれば誰もが同じスタートラインに立てることを気づかせる力

「I’m POSSIBLE」名称について
日本でのプロジェクト名「I’m POSSIBLE」は、2014年ソチパラリンピック閉会式の演出で起きたことによる。「Impossible(=不可能)」の文字に、車椅子の選手が昇り、アポストロフィを加えたことで「I’m POSSIBLE(=私は、できる)」となった。記者会見ではソチパラリンピックの映像が紹介された。

参考記事:ありがとう、ソチ! ありがとう、ロシア!
http://www.paraphoto.org/?p=1502