関連カテゴリ: PYEONGCHANG 2018, パラアイスホッケー, 観戦レポート — 公開: 2018年3月11日 at 7:30 AM — 更新: 2018年3月11日 at 9:24 AM

アイスホッケー開幕・日韓戦で1点奪還するも4−1で敗れる!

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試合終了、4−1で韓国が開幕戦勝利 (写真・山下元気)
試合終了、4−1で韓国が開幕戦勝利 (写真・山下元気)

3月10日、平昌パラリンピック競技1日目。日本が参加する5種目のうち唯一のチームスポーツになるアイスホッケー(旧称・アイススレッジホッケー)は、沿海エリアの江陵ホッケーセンターで開幕。
予選リーグ第2試合、日本は韓国チームと対戦し4−1と大差をつけられた。

第1ピリオド0−0で終え、第2ピリオドで反則から1人を欠いたとき韓国に1点を許した。そのあと訪れた3−5のPP(パワープレー)のチャンスをものにできず、第3ピリオドで4点を許し、1点を返すににとどまった。

バンクーバー大会(2010年)銀メダル獲得の立役者・上原大祐は、
「1点とられたあと、3対5のPPを生かしきれなかった。あそこで取れていたら、流れが日本に変わっていたと思う」と敗因についてふり返る。

とはいえ、失点を4に抑えた背景には、61歳になる福島忍GK(ゴールキーパー)の全ピリオドに渡る好セーブがチームを鼓舞していたことに他ならない。福島の活躍ぶりにチーム全員が応えた試合だった。

日本ー韓国戦 好セーブを見せるGK福島忍 (写真・山下元気)
日本ー韓国戦 好セーブを見せるGK福島忍 (写真・山下元気)

試合後キャプテン・日本選手団主将でもある須藤悟は次のように話していた。
「お互いに勝って始めたいところだった。第1ピリオドでは自分たちのやりたかったこと、目標にしていた試合をすることができた。第2ピリオドPPからの失点を防げないといけなかった。勝機はあった。力量は五分五分だったと思う。明日のアメリカ戦はさらに厳しい試合になる。体を壊さないように気をつけます」

いずれにせよ日本チームの特徴は平均年齢41歳でベテランが力を発揮するところにある。バンクーバー大会銀メダルという輝かしい実績もあるが、前回ソチ大会(2014年)では出場を逃し、今回8年ぶりにパラリンピックに復帰し、平昌での試合に臨んでいる。世界8カ国中ボトムレベルからの「挑戦者」としても諦めない試合を見せてくれるに違いない。

アウェイでの開幕戦で敗れつつも選手たちは口々に「(観客席では)日本の国旗も持ってきてくれ、ニッポンコールも聞こえた。アウェイ感はなかった」と言い、会場の雰囲気を楽しんでいた。

(校正・そうとめよしえ)

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