関連カテゴリ: Tokyo 2020, デイレポート, マラソン, 取材者の視点, 国際大会, 夏季競技, 陸上 — 公開: 2021年9月5日 at 9:58 AM — 更新: 2021年9月19日 at 12:32 PM

車いすマラソン、マルセル・フグが雨天レースを制して金メダル!鈴木は7位

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 東京パラリンピックの陸上競技、男子マラソン(車いすT52〜54)が5日、オリンピックスタジアムで行われ、マルセル・フグ(スイス)が1時間24分02で優勝。今大会でトラックレース3冠に続き、4つ目の金メダルを獲得した。日本の鈴木朋樹(トヨタ自動車)は7位だった。

車いすマラソンで金メダルを獲得のマルセル・フグ(スイス) 写真・中村 Manto 真人

 9月頭とは思えない肌寒さで迎えた当日。気温19℃、小雨の降る中、路面が濡れた状態でのスタートとなった。東京パラリンピックのマラソンは都内各所を駆け抜ける42.195km。オリンピックスタジアムを皮切りに、東京駅、雷門、東京スカイツリー、東京タワー、皇居外苑を通って、スタジアムへ向かう。スタジアムに入るゴール手前には上り坂があり、体力や持久力が試される。

 スタートから7km。先頭集団を引っ張るフグにアクシデントがあった。「左車輪のゴムが外れ出した。これ以上外れたらゴールできないと思ったので、トップスピードでなくても、まずはスタジアムに行かなくてはいけないと思った」とレースを振り返る。

 その後は、中国の章勇との金メダルを懸けた一騎打ち。ゴール終盤、一気にラストスパートをかけたフグが1位でスタジアムに戻ってくると、そのまま大差を付け、フィニッシュ。車輪トラブルを抱えながら、並外れた持久力と精神力を発揮し、笑顔でレースを終えた。

 日本勢の鈴木朋樹(トヨタ自動車)は7位。「スタートは強い気持ちで臨んだ。そうしなければお世話になった方々に対して後悔すると思った。レースは先頭に絡めず、自分との闘いになる時間が長かった。世界の壁を改めて感じたが、悔いはない」と話す。「パリまで3年しかない。ここからがスタート」と、前を向いた。

7位の鈴木朋樹(トヨタ自動車) 写真・中村 Manto 真人
11月には大分国際車いすマラソンが予定されている。「大分には事前キャンプでもお世話になった。また日本に戻って来たい」と話した 写真・中村 Manto 真人
レースを終えた鈴木 写真・中村 Manto 真人

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