2023年6月11日に、「東日本アンプティサッカーリーグ2023前期Round1」がJ-SOCIETY FOOTBALL PARK多摩で開かれた。
東日本アンプティサッカーリーグは2018年の初回開催から今年で6回目を迎える大会で、前期と後期に分けて実施される。(西日本アンプティサッカーリーグもあり2021年初回開催、昨年カップ戦方式での実施につき今年度が第2回大会)リーグと冠しているものの選手間の交流、モチベーション維持の趣が強く、参加登録選手は必ず試合に出るチャンスを得ていた。大会実行委員⻑・関根雅男氏も「(リーグ)設立当初は公式戦に出られない選手に機会を与えることが目的だった。コロナ禍になり、単独チームでの練習が出来なくなるなど、選手を集めることを目的にしていった。加えて、例年5月に開催されるレオピン杯と11月に実施される日本選手権の間のモチベーション維持も大会開催の目的となっています」と語った。協会HPにも(1) “一極集中型開催”から“分散型開催”(2) “チーム参加”と“個人参加”の併用(3)大会運営の共有化による各チームの基盤強化などを思考する記事が見られる。
混成2チームによる公式戦
前期Round1は、FP、GK合わせて20名が参加。混成2チーム(RED/BLUE)に分かれて熱戦を繰り広げた。
前半8分にRED秋葉海人(9番)が先制。前半17分と前半23分にRED松崎佑亮(8番)が追加点を奪う。前半終了間際の25分にも追加点を上げたREDが、4−0で折り返す。
後半もREDの勢いは止まらず、後半3分にオウンゴールで追加点。後半5分には秋葉からのパスを野口敦史(7番)が合わせてゴールを奪い6点目。後半18分にCKからの直接ゴールで松崎がハットトリックを決めて7点目。後半24分には遠藤好彦(5番)からのパスをまたもや野口が合わせて8点目を奪いゲーム終了となった。
中盤での球際の競り合いを制したREDが、細かいパスを繋ぎ大量得点を大量得点をあげた。BLUEはエンヒッキ松茂良ジアス(10番)がロングパスを前線に送るもシュートにつながらず得点することができなかった。
ハットトリックの活躍をみせた松崎佑亮選手
普段はTSA FCに所属。2022W杯では右サイドディフェンスやミッドフィールダーとしてチームに貢献した。
ーーーハットトリックした試合を振り返って
久々にあれだけ気持ちよく決められた。練習した成果が出たと思います。週に1回から2回クラッチを使ったランニングをしていて、2キロから5キロ程度継続して続けています。運動量のところは継続していき、細かい動きに関しては強化しないといけないので取り組んでいきます。
ーーー東日本リーグに参加した感想を
今日は混合戦で他のチームの方と一緒のチームになった。それらの選手の特徴をうまく引き出しながら自分もプレーができた。こういう機会を与えてくれる協会はとても有難いなと思います。
ーーー日本選手権に向けた抱負を
レオピン杯は5チーム中4位と不甲斐ない結果だったので、自分もチーム全体としてもレベルアップし、今度は入賞を目指す。後半年もないが頑張っていきたい。
現地観戦できるチャンス
アンプティサッカーの魅力は、下肢障害の選手達がクラッチを巧みに使いこなしてグラウンドを疾走したりシュートしたりする姿を見ることができること。たまにはクラッチを激しくぶつけ合うことも。今回のリーグはW杯に参加した選手も間近に見ることができる絶好のチャンスなので、ぜひ現地に足を運んで選手の勇姿をその目に焼き付けて欲しい。
東日本/西日本アンプティサッカーリーグ 2023前期は後4回開催(後期の実施スケジュールは本記事掲載時点で未定)
東日本Round2:2023年 7月1日(土)@時之栖富士宮グランド 11:00 –
東日本Round3:2023年 7月2日(日)@時之栖富士宮グランド 10:00 –
東日本Round4:2023年 7月16日(日)@神奈川県県立スポーツセンター 10:00 –
西日本Round1:2023年 7月22日(土)@いずみスポーツヴィレッジ 17:00 – (ナイター開催)
(校正・中村和彦、佐々木延江、地主光太郎)