
大会9日目・水泳4日目となる11月24日、昨夏パリオリンピックに初出場したイタリアのSCOTTO DI CARLO Violaは、この日、女子50mバタフライの予選と決勝で世界記録(26.49/決勝)を2度更新した。日々複数のレースに出場したSCOTTOは、「ここまで来られたことを誇りに思いますし、今日のこのレースには本当に満足しています。最後までやり遂げたい」と語った。

女子50mバタフライ
この日、SCOTTOとともに50mバタフライを泳いだ日本の齋藤京香(CPAエクセレントパートナーズ)は自己ベスト(29.22=日本新記録)を更新し5位入賞となった。個人種目でのメダル獲得はできなかったが、3種目中2種目で自己ベストを更新することができた。


「国際大会でベストを更新するのは難しいことだと思うので、思う存分自分を褒めたい。今日も予選から自己ベスト・日本新を更新でき、チームとしても自分としてもいい流れをつくることができ結果につながったと思います」と話す。
茨・100mバタフライで日本最多メダル更新24個目は銀!

男子100mバタフライでは茨隆太郎(SMBC日興証券)が銀メダルを獲得した。デフリンピック日本代表最多の24個目のメダルでもある。複数種目への出場に加え、4日連続のドーピング検査による寝不足・疲労も重なるなか、ベストタイムを出すことができず中立選手のSKOSYRSKIII Stepan Anatolyevichに1位を譲った。茨は、「彼は、ライバルです。明日は200mバタフライで勝ちたい」と話し、父にかけるメダルも「今日の銀ではなく、金メダルをかけてあげたい」と、決意していた。
茨は、この200mバタフライと、最終日・最終種目となる男子4×100mメドレーリレーに出場する。
リレーでアメリカが世界記録で優勝
混合4x100m自由形リレーでは、アメリカチームが世界記録(3:39.66)を樹立し、日本チームはこのレースで4位と惜しくも表彰台を逃した。

秋冨哲生


デフリンピック水泳は、いよいよ最終日を残すのみとなった。
(写真取材・秋冨哲生、取材協力・石野恵子、川村翼 校正・田中綾子)






