公開: 2025年11月28日 at 16時05分 — 更新: 2025年11月29日 at 0時19分

【サッカー・最終日】男子決勝トルコに惜しくも敗れ日本は金メダルに届かず

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11月25日Jビレッジスタジアムで男子サッカー決勝が行われ日本は1-2でトルコにやぶれ準優勝でデフリンピックを終えた。

11月25日、Jヴィレッジスタジアムで男子サッカー決勝が行われた。
2年前の世界大会で準優勝した日本代表は、デフリンピックでは初の決勝進出。準決勝でフランスを下した強豪・トルコ代表に挑んだ。

試合は開始4分、トルコのOZEN Mert Aliに先制を許す展開となったが、日本は直後の7分、林滉大(14番)が同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻した。逆転を狙う日本だったが、16分には主力の岡田侑也(10番)が蓄積したダメージにより、森重英威豪(20番)との予定外の交代を余儀なくされる。続く18分にはERGIN Ahmetni(8番)に勝ち越し点を奪われ、前半を1–2で折り返した。

後半、日本代表はなんとしても追いつこうと攻勢を強める。73分には名村昌矩(2番)、古島啓太(11番)に代えて岡井舜(9番)、中尾悠人(16番)を投入してパワープレーに転じ、84分には森重に代わって瀧澤諒斗(13番)を送り込み、攻撃の圧力を高めた。しかしトルコの堅守を崩し切れず、1–2のまま試合終了。

日本代表は、世界一にあと一歩届かなかった。

「世界一へ」日本代表先発メンバー(世界ランキング4位)
トルコ代表先発メンバー(世界ランキング3位)
ボールを失ってもすぐに奪い返す日本代表
7分同点ゴールを決めた14番林滉大。試合は振り出しに。
「世界一へ」盛り上がる日本の応援
相手を挟み込む2番名村昌矩と11番古島啓太
7番西大輔のフリーキック。
16分にはこれまでのダメージが蓄積した10番岡田拓也が20森重英威豪と交代する。
6番DONMEZ Emre Canのシュート
18分8番ERGIN Ahmetの左からのシュートは大きく曲がりゴールに入る。これが決勝ゴールになる。
8番ERGIN Ahmetを取り囲み喜ぶトルコ代表
チームを鼓舞する1番松元卓巳
14番林滉大
ゴールへ。一丸となってゴールを目指す日本代表とサポーター
1点を追いかけて後半へ。メンバー交代はなし。
トルコ代表の攻撃でピンチを迎えるが日本代表は一丸となりゴールを守る。
裏へと切り込む14番林 滉大
ゴール前にクロスを上げる途中出場の9番岡井舜。
右からクロスを上げる途中出場の13番瀧澤諒斗
アディショナルタイムは7分。ゴール前を固めるトルコ代表。
試合終了の笛がスタジアムに響いた。
観客に優勝の喜びを伝えるトルコ代表。
優勝したトルコ代表。
準優勝日本代表
3位フランス代表

齋藤登代表監督のコメント

「率直に言えば、ただただ悔しい、の一言に尽きる。内容的にまったく歯が立たないのであれば、相手の強さを称えるしかないのですが、今日は互いに競り合い、こちらにも勝機があった。選手たちとともに目標に掲げてきた金メダルを取りたかったし、それを実現できなかったことが本当に悔しい。

(決勝を迎えるにあたり)この舞台に立てることの幸せを胸に刻み、90分間を思いきり楽しもうと伝えて送り出しました。最後に笑うのは、サッカーを楽しんだ者だと。今日もその思いは変わりませんでした」

松元卓巳キャプテンのコメント

「率直に、何が足りなかったのかと自分に問い続けています。3年前の世界大会で準優勝を経験し、そこから自分がどれだけ成長できるか、どんな技術をこの大会で発揮できるか、考え続けて取り組んできました。多くの失敗を繰り返しながら準備をしてきましたが、それでも世界一になるために必要なものがまだあったのだと思います。ただ、自分がいま出し切った姿だけは、誰にも負けていないという誇りがあります。

(今後について)世界一になることを目標に掲げ、毎日苦しい思いをしながらここまでやってきました。応援してくださったサポーターの皆さんの存在は、何よりの支えでした。本当にたくさんの協力をいただき、この場を借りて感謝を申し上げます。一緒に戦ってくださり、ありがとうございました。

サッカーは先が読めない競技です。日本のデフサッカーの歴史や未来がどう歩んでいくのか、自分自身もまだ分からない部分がありますが、またこの仲間たちと、一緒に戦える日が来ることを心から願っています」

順位
優勝 トルコ
準優勝 日本
3位 フランス
4位 アメリカ
5位 ウクライナ
6位 イギリス
7位 イタリア
8位 ブラジル

(校正・佐々木延江)

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