
ベースキャンプ・VMC・Wi-Fiなど
記者にとって、オリンピックとパラリンピックの大きな違いのひとつは、メインプレスセンターがないことだろう。宿とベニューメディアセンター(VMC)が主な発信基地となる。加えて、ミラノ・コルティナ2026のアクレを持たないメディアも使用できるメディアセンターがあるので、ワークスペースとして私たちは使っている。とくにミラノのDUOMO広場に近い「YesMilanoラウンジ」は場所も便利だ。

また、移動時間も含め、Wi-Fiを快適に使えるかどうかも仕事のカギになる。日本なら「Wi-Fiがしょぼい高級宿に泊まるくらいなら、ネットカフェに行くべき」というほどネット環境を重要視しているが、イタリアの雪山リゾート地であるコルティナで、その常識が通用するかどうか……。
さらに、コルティナは物件の価格が非常に高く、1泊20万円といった部屋もザラにある。これは2年前の夏のパリの10倍にもなる計算だ。しかし、オリンピック期間と比べると、パラリンピックのシーズンには比較的安い物件も出てくる。それを見計らって準備する。

そんなわけで、パラフォトのベースキャンプとして、当初はVMCから徒歩15分、5部屋4バスルーム(200平米)という物件を11泊分押さえていた。5人で割れば1人20万円を切るため同宿者を集めようとしたが、しかしうまく集まらなかった。加えて、予約サイトAirbnbの表記で「暖房なし」となっていたため、おそらく暖房費が別途かかるのだろうと推測した。人数も増えないことから、同額程度の小ぶりな部屋に変更し、暖房費の心配もなくなった。オーナーと直接やりとりをして借りるのはかなりスリリングだったが、最終的に3500ユーロ(約65万円)で確保することができた。
Wi-Fiの繋がりは今のところまずまずだろう。本格的な作業用にはメディアセンターを使う予定。
ひそかに珍道中
さて、コルティナ行きのTC(メディアバス)での移動について。実はちょっとした失敗をしてしまった。Venezia Mestre(ヴェネツィア・メストレ)駅の手前でうっかり高速鉄道を降りてしまい、次の各駅停車では乗り継ぎに間に合わず、2時間半の時間調整をして、この日の最終バスでコルティナ入りすることになったのだ。

高速鉄道を降りてしまったのはメストレの前のPadova(パドヴァ)駅で、停車時刻が本来の目的地への到着時刻(21:00)のわずか3分前(20:57)だったため、誤って降りてしまったというわけだ。
2時間半の時間を潰すため、マクドナルドで作業しようと落ち着いたところで22時にクローズ。深夜1時まで営業しているTCバス停目の前のカフェに移動し、カプチーノを頼んで待機した。24時ジャストの最終バスは5分ほど遅れて到着したが、乗客は私一人だった。TCあるあるだ……。
コルティナ到着

ヴェネツィアからコルティナに向かう2時間半の道中、最初は雪もなくさほど寒くもなかったが、到着の30分前くらいからうっすらと雪道になってきた。バスはコルティナの中心部までは来てくれたが、もうちょっと先までオマケで送ってもらったが、さすがに宿の目の前までは行ってくれない。
20kgのスーツケースとリュックとともに、それでも10分ほどの徒歩で無事に辿り着いた。時刻は夜中の3時近くになってしまったが、予定クリア。ミラノからの距離感や気温、トランスポートアプリの使い方などが身をもって理解できた。
重い荷物をもって移動するには、鉄道や地下鉄の至る所に数段の階段があるのが大変だった。階段しかないところもたくさんあった。

あと一つ、地下鉄に乗る際は、トランスポートアプリでQRコードを作成し、都度読み込ませる形にする必要がある。
今回、2日間過ごす宿はメディアセンターへも徒歩10分ほどの好立地だ。メインのベースキャンプ(11泊)についてはまたリポートする。
さて、1日目の報告はこれでおしまいです。






