愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会のテコンドーは10月21日、男子80kg以下級(K44)が行われ、この競技のパイオニアである伊藤力(セールスフォース・ジャパン)が登場。
自身41歳の誕生日でもあるおめでたい1日に、自国開催での試合を迎えた。

パラテコンドーは、上肢に障がいのある選手らが足技のみで戦う格闘技。
2分×3ラウンド(インターバル1分)で試合が行われ、2ラウンドを先取するか、KOによって決着がつけられる。
東京パラリンピックから正式種目入りを果たしたテコンドー。
伊藤は2015年、勤務していた工場で腕を機械に巻き込まれて切断する事故に遭い、2016年からテコンドーを始めた。
「パラテコンドーのパイオニア」として度々メディアに取り上げられるなど周囲の期待が高まったが、ライバルの台頭により東京への出場を逃した経験がある。
その後は61kg級から80kg超kg級に変更するために大幅な体作りを行うなどの模索を行い、世界選手権や前回のアジアパラ競技大会(杭州)では5位の成績を収めてきた。

きょう朝9時から行われた初戦(準々決勝)では、世界選手権で金メダルを複数回獲るなど実力のあるDOMBAYEV Nurlan(カザフスタン)と対戦。
8-0で第1ラウンドを奪われると、第2ラウンドも終始相手ペースとなったが、残り10秒ほどのところで伊藤の足技が初めて決まった。
家族や関係者、地元の子どもたちで埋まった観客席からは大きな拍手が沸き起こった。

初戦の後の第一声で「楽しかった」と口にした伊藤。
「国内でパラテコンドーの大会が行われることがそうそうないし、日本で国際総合大会に出られるのも初めてのこと。応援も聞こえてすごくいい雰囲気の中でやれた」と話した。

伊藤はこのあと15時から行われる敗者復活戦に回り、ここで勝てば銅メダルマッチに進むことができる予定だ。
準々決勝リザルト
https://results.apg2026.org/#/discipline/TKW/results/M.80KG—-44010—–.QFNL.000100–






