水泳会場が、割れんばかりの歓声に包まれた。
8日に行われた知的障害クラス・女子100m平泳ぎ(SB14)決勝。
接戦を制したのは地元・インドネシアのIndriani Syuci、2位は日本の出口舞(宮前ドルフィン)。実に0.02秒差の接戦だった。
水泳インドネシア代表・金第1号!
スタンドだけでなく、地元マスコミも白熱。ミックスゾーンでの質問もやまず、たくさんカメラの前でポーズも求められていた。
![ピンクのキャップ、](https://www.paraphoto.org/jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_3854.jpg)
「とにかく速く泳ぐことだけを考えて夢中でいたので、他のレーンは目に入らなかった。優勝したかどうか一瞬分からなかったけど、電光掲示板を見て、喜びが爆発した。自分が金を獲れるなんて夢みたい」。
照れくさそうにはにかむ17歳の少女が、インドネシアのパラムーブメントを加速させそうだ。
![地元インドネシアのメディアに囲まれ記念写真。国内でのパラ水泳の人気も上がってきているようだ](https://www.paraphoto.org/jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_3858.jpg)
「頭が真っ白に・・・」
銀メダルの出口も、自分のレースだけに集中していた。接戦に敗れはしたものの、堂々の銀。
「銅メダルを狙っていたので、想定以上の結果に頭が真っ白になった」と喜びを口にした。
初めてのアジアパラ大会にプレッシャーを感じながらも、積み重ねた練習を自信につなげた。
21歳の出口が、夢の入口へ。2020年への飛躍に期待だ。
![出口舞。銀メダルを手に、嬉しそうにはにかんだ 写真・新部遥希](https://www.paraphoto.org/jp/wp-content/uploads/2018/10/IMG_3893-700x466.jpg)
(校正・金子修平)