公開: 2025年11月22日 at 8時00分 — 更新: 2025年11月23日 at 10時42分

【水泳】茨が待望の金メダル!久保が銀メダル!手話の君が代

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オリンピック・パラリンピックと同じ会場で開催されているデフリンピック水泳2日目、茨隆太郎が金メダル、久保南が銀メダルを獲得。手話による君が代が見られた。

男子200m自由形の表彰式での茨が唄う君が代。「最初は指文字でやっていたが通訳士さんを見て自分も手話でやろうと思った」と茨。  撮影:越智貴雄

東京2025デフリンピック水泳2日目(11月21日)、茨隆太郎(SMBC日興証券)が男子200m自由形を自己ベスト・日本記録(1:54.72)で泳ぎ金メダルを獲得した。
前日の400m自由形で銀メダルの悔しさを胸に臨んだレースで、得意の後半勝負を貫き、金メダルを手にした。一日遅れの息子への誕生日プレゼントでもある。

茨は、3年前のブラジル大会後、競技を続けるか迷っていた。しかし東京開催が決まった瞬間、心は固まった。

「日本で開催されると決まった日から、もう一度続けようと覚悟した。苦しい練習もあったが、今日の勝利につながったと思う」と、開催決定が人生の方向を変え、今日の結果へ直結した。 撮影・越智貴雄

ーーオリンピックのプールが会場ですが、ここで競技することについてはどう思いますか?

「オリンピック・パラリンピックと同じ会場でデフリンピックが開催されたことは、デフリンピックもオリンピック・パラリンピックと同じように認知された証だと思う。水深2メートルのオリンピック基準のプールで開催される価値は大きい。(自分は)台北、ブルガリア、トルコ、ブラジルと出場した過去大会とは異なる。“オリンピックと同じ場所で泳ぐ”という象徴性が、競技価値を確かに押し上げたと思う」と、茨は語った。

この象徴性は、競技の成熟とスポーツ文化の広がりを示すだろう。

茨はデフリンピック通算21個目のメダルを獲得し、日本勢最多とされてきた卓球男子・幾島政幸の記録に並んだ。

女子では、久保南がメインの50m平泳ぎで銀メダルを獲得した。
自己ベスト・日本記録(33.83)の好泳であり、緊張の中で手繰り寄せた、3回目のデフリンピック出場にして初めてのメダルとなった。

女子50m平泳ぎの表彰式。1位イタリア、2位日本、3位イギリス 撮影・越智貴雄

「すごく緊張しましたが2位で、自己ベスト、日本記録だったのはとてもよかった。水泳生活を続けてきたこと、応援の結果で入賞できたと思う。母国開催にはワクワクもあるし、怖さもある。」と久保は話していた。

明日、3日目(11月22日)は、茨がメインとする男子200m個人メドレーと、久保は女子100m平泳ぎに出場する。またつぎの金メダルへの挑戦も楽しみだ。

(撮影・越智貴雄)

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