水泳(東京アクアティクスセンター)では男子200m個人メドレーに茨隆太郎(SMBC日興証券)が登場。今大会2個目の金メダルを獲得した。

前日21日の男子200m自由形を自己ベスト・日本記録で泳ぎ、金メダルを獲得した茨は、会場の東京アクアティクスセンターのプールについて「デフリンピックの水泳がオリンピック基準のプールで開催される価値は大きい」と話していた。
メイン種目となる22日の男子200m個人メドレー予選では2位(2:11.70)で通過すると、決勝では位の選手に2秒差をつけて2:6.11のタイムでフィニッシュした。
これで茨の獲得メダルは通算22個となり、これまで21個のメダルを獲得した卓球男子・幾島政幸の記録を抜き、日本選手最多の歴史をも打ち立てた。

表彰式後、「22個という最高獲得数はとても嬉しい。(2日連続の金メダルについては)メイン種目ということで自信を持って泳げた。たくさんの観客の応援を力に変えられた」とレースを振り返った茨。
また、東京アクアティクスセンターのプールについては「デフリンピックではオリンピックのようにプールの規格がはっきり決められていない。オリンピックで使われたこのプールは、波の立ちにくさや深さという点で泳ぎやすさがあるのではないか。海外の選手からも“泳ぎやすい”と声をかけられた。私は毎月ここに来ているので慣れているし、日本でもトップクラスのプールだ」と話していた。

女子100m平泳ぎでは、17歳の串田咲歩(県立岐阜商高)デフリンピック初出場で銅メダルを獲得した。
前日の50m平泳ぎでメダルを取れなかった悔しさを胸にレースに臨んだ串田。この日の100m平泳ぎではレース前半を5位で折り返すと、後半に伸びを見せ3位(1:15.19)でフィニッシュした。
串田はレースを振り返り、「前半50mは自分のペースで気持ちよく泳げた。後半は周りの選手も追い上げてきていたが、自分が表彰台に立つという気持ちを強く持って泳ぎ切った」。また、初めてのレース経験となった東京アクアティクスセンターのプールについては「泳ぎやすくも泳ぎにくくもない、中くらい。岐阜でずっと泳いでいるので、“岐阜の身体”になっている」と応え、報道陣を笑わせていた。

この日は、イタリアのSCOTTO DI CARLO Violaが女子100m自由形(56.29)と女子50m背泳ぎ(29.28)の2種目で世界新記録を樹立。
最終種目の4×100m混合メドレーリレーで日本は4位とメダルまであと一歩だった。


撮影・秋冨哲生 校正・佐々木延江






