10月18日に開幕を迎える「第5回アジアパラ競技大会」(愛知県名古屋市)に向け、記者向けの説明会と懇親会が9月2日、東京都内で行われた。
アジアパラ競技大会は、4年に1回行われるアジアの総合国際大会で、前身は1975年から2006年までアジアおよび太平洋地域で開催されていた、フェスピック。
フェスピックの第1回大会は「日本のパラリンピックの父」と呼ばれる中村裕によって大分県で開催されており、2010年にアジアパラ競技大会となってからの日本開催は初である。
説明会では今大会に向けた情報共有やクラス分けの基本、誹謗中傷対策についての話がJPC(日本パラリンピック委員会)の担当者から伝えられた。
今大会では誹謗中傷対策チームが設けられ、SNS上で悪質なコメントを発見した際はプラットフォーマーに削除を要請するほか、弁護士が常駐しての法務支援や、相談窓口やメンタルケアなど選手団本部との連携が取られる予定だ。

このあと、今大会の日本選手団団長を務める三阪洋行氏(JPC委員長/車いすラグビー元日本代表)と、副団長を務める谷本歩実氏(JPC強化本部長/柔道五輪金メダリスト/愛知県出身)による対談が行われた。
対談のテーマは「大会に向けた強化策とTEAM JAPANの機運醸成について」。
対談の中で三阪氏は、「2021年東京パラリンピック、2025年東京デフリンピックと自国開催が続いてきた。東京パラリンピックでは無観客でムーブメントをつかむことが難しかった。今回愛知県での開催を機運醸成につなげたい」と話し、昨年4月に強化本部長に就任した谷本氏は「オリンピック出身なので私自身もまだまだわからないこともあるが、選手たちのドラマやストーリーを感じるのがパラリンピックの魅力だと思う。これを是非皆さんと一緒に伝えていきたい」と熱弁した。

また、大会に向けた強化として三阪氏は、「まずはメダルの総数よりも各競技団体の目標をしっかりサポートしたい」と言及した。
谷本氏は選手が本番と力を出すための策について「若い選手や初出場の選手にとってTEAM JAPANの存在そのものがアウェーとならないよう、オープンチャットなどで選手たちの交流を図り、チームビルディングに貢献したい」と抱負を述べた。

第5回アジアパラ競技大会の開会式は、10月18日に名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)にて行われる。
期間中はアジア各国の46の国と地域の選手・スタッフが集まり、18競技502種目の戦いの火ぶたが切られる。
(校正・佐々木延江)






